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心臓の健康を100点満点で出す。そう聞くと大げさに思えますが、2026年のSamsung Healthはそれをやってきました。しかも点数の内訳を全部見せたうえで、どこが足りないのかまで書いてきます。

2026年のアップデートで刷新されたSamsung Health。
それが「心臓の健康スコア」です。内訳は睡眠・運動・血管負荷・BMIの4つ。何がどう点数に効いていて、実際どんな結果が出たのかを、筆者がGalaxy Watch Ultra2を実際に着けて計測したデータと一緒に解説します。
Galaxy Watchで測れるものの全体像と、それぞれが動き出す条件は、こちらにまとめています。
Galaxy Watchの健康機能がすごい|血管負荷・抗酸化指数・バイタルサインまで測れる。ただし自分で動かさないと測れないものがある
これらの機能を実際に1週間以上使い込んだレビューはこちらです。
Galaxy Watch Ultra2 実機レビュー|800mAh・最大80時間とダイビング対応、シリーズ最上位の実力を検証
4つの要素を合わせて100点満点で出る
まず、実機ではこう表示されます。

左がスコアと4つの要素、右が睡眠時間と運動量の詳細。
この日のスコアは79で「良い」。前日より3点下がっています。
構成しているのは次の4つです。
| 要素 | 集計期間 | 実測 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 睡眠時間の平均 | 7日間 | 7時間8分 | 非常に良い |
| 中負荷から高負荷の運動 | 7日間 | 24分 | 注意が必要 |
| 血管負荷 | 直近7日間 | 順調 | 非常に良い |
| 肥満指数(BMI) | 直近90日間 | 23 | 非常に良い |
3つが「非常に良い」で、運動だけが「注意が必要」。この偏りがそのまま点数に出ています。
時計側では、点数と評価だけが端的に出ます。

時計のホーム画面。有酸素運動負荷の下に心臓の健康スコアが並ぶ。
後日あらためて時計で見たときは75で「良い」でした。7日間や90日間の平均から計算されている以上、1日で大きく動くものではありませんが、日をまたぐと数点ずつ上下します。1回の数字に一喜一憂するより、どの要素が足を引っ張っているかを見るほうが役に立ちます。
アプリのコメントが、思ったより直球だった
スコアの下に添えられた文章がこちらです。
「心臓の健康スコアは低下しました。良好になりました。運動レベルが低いことが、健康に悪影響を及ぼしている可能性があります。小さな成功を祝いましょう。運動の一分一秒が大切です」
ほかの健康機能が「〜かもしれません」と柔らかく書くなかで、ここだけは原因を名指ししてきます。何が足を引っ張っているかが明確なので、当然といえば当然です。
運動の目標は「週150分」
いちばん引っかかった運動の項目を見てみます。
アプリの基準はこう書かれています。
「専門家は、毎週150分の中負荷の運動または毎週75分の高負荷の運動をすることを推奨しています。中負荷の運動とは、早歩きをしたり、軽く自転車を漕いだりといった、ゆっくりしたペースで行うものを指します。高負荷の運動とは、ランニングやサイクリングのような、速いペースで行うものを指します」
実測は7日間で24分。目標の150分に対して6分の1以下です。
この期間、日常的には歩いていました。18,000歩を超えた日もあります。それでも中負荷以上として数えられたのは24分だけ。「歩いている」と「運動している」は、この機能の中では別物として扱われます。
目標の立て方も具体的でした。「まずは毎週150分の運動を目標にしましょう。既に健康的な体である場合や、健康が改善されてきている場合、毎週5〜10分ずつ目標を上げてみましょう」。いきなり150分ではなく、少しずつ積み上げる前提です。
運動の側をもう一段細かく見たいなら、日ごとの負荷を%で示す指標もあります。歩数が多い日でも心拍数が上がっていなければ数字が動かないのは、こちらでも同じでした。
Galaxy Watchの「1日の有酸素運動負荷」とは? 18,706歩の日が「不足」だった理由|%の読み方と目標範囲
睡眠は「7〜9時間」が最適
いっぽう、睡眠は7時間8分で「非常に良い」でした。
アプリの説明はこうです。「専門家は、毎晩7〜9時間の睡眠をとることを推奨しています。適切な睡眠時間を確保することで、日中の活動で疲労した心臓を回復させることができます」
睡眠が心臓の回復として扱われているのが、この機能の考え方をよく表しています。運動で負荷をかけ、睡眠で回復させる。その両方が揃って初めてスコアが伸びるという設計です。
その睡眠の中身がどう採点されているかは、別の記事にまとめています。
Galaxy Watchの「睡眠スコア」とは? 84点の中身を分解|5つの要素と、スリープアニマルが教えてくれたこと
血管負荷とBMIも点数に入っている

左が血管負荷と肥満指数、右が血管負荷の詳細。
血管負荷は「順調」で「非常に良い」判定でした。アプリの説明では「血管負荷は心臓の健康状態を示す指標です。酸素と栄養を供給し、毒素を除去するために体中に血液を運ぶ血管系にかかるストレスの量を表します」とのこと。
詳細画面には、こんなコメントが出ていました。
「血管負荷が基準とほぼ同じでした。快適な睡眠は非常に重要です。安定した休息をとっており、血管負荷が安定しています。これは素晴らしいことです。残念ながら、ストレスレベルは少し高めです。さらにデータを得るため、安静にしているときも時計を装着しましょう」
褒めたあとにさらっと課題を挟んでくるあたりが、なかなか的確でした。
血管負荷そのものの読み方は、別の記事に詳しくまとめています。
Galaxy Watchの「血管負荷」とは? 睡眠中に自動で測る仕組みと結果の読み方
BMIは23で「非常に良い」。最適な範囲は18.5〜25.0とされています。腕時計で体組成を測っておくと、この欄が自動的に埋まります。
ただし但し書きもありました。「筋肉質の人は、BMIが高くても体脂肪は少ない傾向にあります。BMIが高すぎたり、低すぎたりすると、心臓の負担が大きくなり、心臓病につながる可能性があります」。BMIだけで判断しないように、という注意です。
なお、このBMIは体組成を測ると自動で埋まりますが、体組成の測定自体は自分で始める必要があります。一度も測っていないとこの欄が空いたままになります。
Galaxy Watchの「体組成」とは? 時計のボタンに指を当てるだけで体重・骨格筋・体脂肪率が出る|測り方のコツと「DEXAと相関98%」の読み方
心電図と血圧は、このスコアに含まれない
知っておくとよい点があります。心電図と血圧は、心臓の健康スコアには入っていません。
アプリにはこう書かれています。「以下の指標は、心臓の健康スコアには含まれません。ただし、医療的に役立つ重要な分析結果を提供しているため、確認して自分の心臓の健康についての理解を深めることを推奨します」
これらを使うにはSamsung Health Monitorという別のアプリが必要です。心臓の健康スコアが日々の生活習慣を見る指標なのに対して、心電図と血圧はもう一段医療寄りの位置づけ、という切り分けになっています。
これは医療機器ではない
大事な前提です。心臓の健康スコアは生活習慣を振り返るための指標であって、心臓病を診断するものではありません。
点数が下がったからといって、それ自体が異常を意味するわけではありません。気になることがあれば、記録を持って医療機関で相談してください。
まとめ
Galaxy Watchの心臓の健康スコアは、睡眠・運動・血管負荷・BMIの4つを合わせた100点満点です。整理すると、こうなります。
・目標は睡眠7〜9時間、運動は週150分(高負荷なら75分)、BMIは18.5〜25.0
・血管負荷は自分の基準の付近に収まっていればよい
・心電図と血圧はこのスコアに含まれない(別アプリのSamsung Health Monitorが必要)
・BMIは腕時計の体組成測定から自動で埋まる
実測では4つのうち3つが「非常に良い」で、運動だけが24分で「注意が必要」という結果でした。
この機能のいいところは、何を直せばいいのかが一目で分かることだと思います。睡眠も血管負荷もBMIも良好なのに点数が伸びないなら、原因は残った1つしかありません。漠然と「健康になりたい」ではなく、「今週あと126分」という具体的な数字に落ちるのは、行動を変える力があります。
本記事はサムスン電子ジャパン株式会社から貸与を受けた製品をもとに執筆しています。製品はレビュー後に返却しており、掲載内容について同社の事前確認は受けていません。
この記事で使っているGalaxy Watch Ultra2はこちらです。
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