GPSを搭載したスマートウォッチは、登山中の現在地の把握やルート記録にも活用できるのが大きな魅力。
スマートウォッチの代名詞・Apple Watchには、登山愛好家にはおなじみのGPS地図アプリ「ヤマレコ」のApple Watch版が用意されています。コンパス搭載のApple Watch(Series 5以降)なら、現在地・予定ルート・歩いた軌跡・方位まで手元で確認可能。
本記事では、登山好き(でも初心者)の編集部員が、Apple Watchと「ヤマレコ」を実際の山行(景信山〜高尾山)で使った様子をレポート。事前準備のコツ/オフライン表示/ルート逸脱時の挙動/電池持ちまでまとめてお届けします。
先に要点まとめ
・iPhoneを出さずに現在地を即確認でき、道迷いの不安が大幅に減る
・事前ダウンロードでオフラインでも高速表示。電波なしでも安心
・ルートを外れると音声+振動で警告(設定により)し、復帰もしやすい
・方位のズレはキャリブレーションで改善。Apple Watchのコンパス併用も有効
・1日山行でもバッテリー切れの不安は小さめ(当日使用で44%残)
※本記事は2020年の体験レポをベースに、内容を読みやすく再編集・加筆しています。アプリやOSの仕様はアップデートで変わる場合があります。
高尾駅からバスで小仏峠へ。景信山に登ります!

登山当日は、あいにくの曇天でした。
この日の目的地は景信山(標高727m)。JR高尾駅から登山口近くまでバスで約20分、そこから約1時間で登れます。
「ヤマレコ」の地図は事前にApple Watchにダウンロードしておくと便利

登山するエリアの「ヤマレコ」地図はApple Watch内に保存可能。一度保存しておけば表示が高速になり、圏外でも現在地を表示できます。ダウンロードは数分かかったので、前日までに済ませておくのが安全です(筆者も前日保存)。

JR高尾駅から小仏バス停へ。車内でも現在地&方位はバッチリ一致。

予定ルートはiPhone版で作成可能。ルート逸脱時の音声&振動警告も安心感大。
いざ、景信山を目指して登山を開始!

小仏バス停から取り付きへ。ここからルート記録を開始しました。

掲示の感染対策喚起も(当時)。この日は人出少なめでした。
GPSの現在地はかなり正確な印象!

山道に入っても現在地は終始正確。方位は一時ズレを感じる場面も。

しっかり山道へ。

全体像の確認はやはりiPhoneの大画面が便利。瞬時の確認はWatchが最強。
標高、心拍数、記録開始からの時間もApple Watchでひと目で分かる

現在の標高・心拍数などを手首でサッと確認。

スクロールで経過時間・移動距離・緯度経度も。スマホを出さずに完結。
方位にはズレも見られたが改善も

方位のズレはキャリブレーション(手首で8の字)で改善。必要に応じてApple Watchのコンパスアプリも併用すると、より安心でした。

消費カロリーやエクササイズ時間の達成も可視化。
山頂を目指してまた歩く

標高差約+437mを一気に。しっかり登ります。

分岐は都度チェック。Watchの現在地点灯が心強い。

ラストの上りへ。

山頂は目前!
景信山に到着!!

この日は濃い霧で眺望はなし……。

「ヤマレコ」もピーク到達を明確に表示。
景信山にはうどんや天ぷらが食べられる山小屋もあります

山頂の茶屋でなめこうどん/山菜天などを販売。高尾ほど混雑せず、ゆったり休憩できました。

霧が晴れはじめたタイミングで再出発。
予定を変更し、城山~高尾山方面へ

体力・時間に余裕があったので小仏峠→城山→高尾山へ縦走し、最後はケーブルカーで下山するプランに変更。

予定から外れても、Watchの現在地・方位が常に頼りになります。

緑豊かな稜線歩き。小さなアップダウンが続きます。

まもなく小仏峠。

小仏峠に到着。短めに休憩して先へ。
登山好きにはおなじみの「まといリス」も発見

“火の用心”でおなじみのまといリス看板にも遭遇。

Watchの標高・心拍を時々チェック。無理しない配分に役立ちます。

歩行時間は間もなく4時間(休憩込み)。良い負荷。
城山に到着しました~

城山着。Watchが最長エクササイズ時間の更新を通知してくれました。

ご褒美の通知は地味に嬉しい。

山頂の天狗像にもご挨拶。
高尾山へ最後の上り!

序盤は快適な緑のトレイル。

ラストは急階段で一気に標高を稼ぎます。
高尾山はやっぱり混んでました

ケーブルカー組も多く、観光客で賑やか。

山頂でもWatchの現在地表示は正確でした。

下山後は駅前の蕎麦&温泉へ。アクセスの良さもこのコースの魅力。

入浴後に確認したApple Watchの残量は44%。フルにGPSを使っても、日帰り登山なら十分持つ感触でした。
結論:Apple Watch版の『ヤマレコ』、バッチリ使えました!
最大のメリットは、iPhoneを出さずに現在地を即把握できること。「山頂まであとどれくらい?」「ルートを外れていない?」といった不安が瞬時に解消します。方位は場面により誤差もありましたが、キャリブレーション後は改善。必要に応じてApple純正のコンパスアプリ併用もおすすめです。
安全面の注意
デジタル機器はごく稀に故障・電池切れの可能性もあります。山では案内板の確認・紙地図・コンパスの携行を基本に。分かりやすい登山道なら、今回のようにApple Watch+iPhoneの「ヤマレコ」だけで完走可能ですが、バックアップを忘れずに。
当日の記録

休憩多めで、上記ルートを歩行。
iPhoneには標高グラフや行程の地図も残ってます

標高グラフで負荷配分を振り返るのも楽しい。

GPSの軌跡もこの通り。
おまけ
アクティビティリングは目標の10倍超に。

そのほかの「Apple Watchにできること」はコチラ!
Apple Watchにできること20選。LINEの通知受取、Suica決済、歩数や睡眠の記録……。生活が便利になり、健康意識も高まる!
関連記事(編集部おすすめ)
【完全まとめ】Apple Watchのマップ活用術。徒歩・自転車・ドライブ・登山まで網羅!
・【ヤマレコ】の中の人に聞いた登山用スマートウォッチのすすめ!! 第1回「登山にこそスマートウォッチが必要な理由」
・ヤマレコの中の人に聞いた登山用スマートウォッチのすすめ!! 第2回「スマートウォッチと一緒に買ってよかったモノBEST3」
・Garmin現行スマートウォッチを全整理:シリーズ別の特徴・選び方・価格早見表(2025年版)
・登山・トレッキング関連記事のまとめはこちら(タグ:登山・トレッキング)
・スマートウォッチの使い方・基礎知識をまとめて読む(カテゴリー)
・Apple Watch関連記事の最新一覧(タグ:Apple Watch)
まとめ
Apple Watch版「ヤマレコ」は、登山の安心感を一段上げるツール。オフライン地図の事前保存とバッテリー管理さえ押さえれば、道迷いの不安を大きく減らし、記録の楽しみも広がります。紙地図・コンパスと併用しつつ、次の山行でも積極的に活用したいと感じました。
編集部的・活用Tips(カンタン版)
・出発前日に目的エリアの地図を保存/ルート案を作る
・Watchは省電力設定(常時表示や通知を必要最小限に)でスタミナ確保
・方位が怪しいと感じたらキャリブレーション→少し待つ→必要に応じて純正コンパス
・iPhoneは全体像確認、Watchは瞬間把握に使い分ける
サイト内の関連記事・特集もチェック
・Garmin関連記事(タグ)/HUAWEI関連記事(タグ)/Amazfit関連記事(タグ)
Smart Watch Lifeの最新記事はトップページからどうぞ。
Smart Watch Life|日本初のスマートウォッチ専門メディア
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。









 
         
     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                    


