買ってから後悔しないための必須ポイント
Apple Watchはスマートウォッチの代名詞的存在で、日々の生活や健康管理をより便利にしてくれます。しかし、いざ購入してみると「こんなはずじゃなかった!」という声も意外と多いもの。
この記事では、Apple Watchをこれから購入する人や使い始めたばかりの人に向けて、「意外と知られていない基本知識」を10項目にまとめました。しっかり理解して、自分に合った使い方を見つけましょう!
それぞれ詳細を知りたい方は、項目ごとに関連記事を記載していますので、そちらもぜひチェックを。
1. 【Apple WatchはiPhone専用】Androidでは使えません
Apple Watchは、iPhoneとだけペアリング可能なデバイスです。Androidスマホや他のOSとは一切連携できません。これはAppleの「自社エコシステムの中で完結させる」戦略に基づいており、iPhoneとの組み合わせで初めて機能をフル活用できます。
たとえば、通知の同期、ヘルスケアデータの保存、アプリのインストール、Apple Payの設定など、ほぼすべての基本機能はiPhoneと連携してこそ動作するため、AndroidユーザーはApple Watchの購入を避けるべきです。
Apple WatchがiPhoneでしか使えない背景には、Android陣営との競争や経営戦略など複雑な問題があるため、下記の記事で詳しく解説しています。
2. 【購入前のチェックリスト】ケース素材・色・最初のバンド・単独通信の有無を先に決める
Apple Watchは購入時に決めることが多く、ここで迷うと到着が遅れたり、後悔の元になります。先に次のポイントを整理しておきましょう。
・ケース素材:アルミ/ステンレス/チタン(モデルにより選択肢が異なる)
・ケース色:黒系・シルバー系・カラー系(服装や使用シーンとの相性)
・ケースのサイズ(モデルにより異なるが現行製品では40mm~49mmまで幅あり)
・最初のバンド:スポーツ系(耐汗・洗いやすい)/レザー系(ビジネス向き)/メタル系(フォーマル)
・単独通信の有無:GPSのみかGPS + Cellular(セルラー)か
このあと詳しく触れますが、セルラーは月額費用が発生するため多くの人はGPSモデルで十分です。まずは「見た目」「用途」「予算」の3軸で絞っておくとスムーズです。
色選び等については下記の記事も参考にどうぞ。
Apple Watchは42mmと45mmと49mmのどれがいい?【2024年最新版】女性は42mmが無難だが、男性の場合は?
3. 【GPSとセルラーの違い】モデル選びを間違えると後悔する
Apple Watchには「GPSモデル」と「GPS + Cellular(セルラーモデル)」の2種類があります。
・GPSモデルは、常にiPhoneと連携することを前提としたモデルで、Wi-FiやBluetooth経由で通信します。価格は抑えられていますが、iPhoneが近くにない場合は通話やメッセージの送受信ができません。
・セルラーモデルは、iPhoneが近くになくてもApple Watch単体で電話やLINE通知の受信、音楽ストリーミングなどが可能です。ただし、別途通信キャリアでApple Watch用のプランを契約する必要があり、月額数百円の追加費用が発生します。
「外出中にスマホを持ち歩きたくない」「ランニング・ジムで単独運用が多い」ならセルラーがおすすめですが、大半の人はGPSモデルで問題なしです。
そしてGPSモデルで近くにiPhoneがない場合も、実は歩数やランニングの記録や、Suicaの決済などは問題なくできて利します。
無駄な月額料金を払わずGPSモデルを使いましょう!
4. 【毎日充電が基本】バッテリーの持ちは1〜1.5日
Apple Watchは一般的な時計と異なり、バッテリーが1〜1.5日しか持ちません。特に心拍測定、GPS記録、常時表示ディスプレイをオンにしていると、1日でバッテリーがほぼ空になることも珍しくありません。
そのため、多くのユーザーは毎晩寝る前や、朝の準備中など決まったタイミングで充電する習慣を持つ必要があります。また、夜間の睡眠トラッキングをしたい場合は、日中の充電タイムを意識する必要があります。
なお、バッテリーが短くてもApple Watchがおすすめな理由は下記記事で解説しています。
5. バンドは純正以外も種類が豊富で安い。互換性も広い
Apple純正は完成度が高い一方、サードパーティ製バンドは素材・色・留め具のバリエーションが非常に豊富で、価格も手頃です。
近年はDAISOなどの100円ショップでも取り扱いが増えてきました。
シリコン/フッ素ゴム、ナイロン、レザー、メタル(ミラネーゼ・リンク)、マグネット式、伸縮タイプなど、TPOに合わせて選べます。洗いやすさや耐汗性が必要ならシリコンやナイロン、ビジネスならレザー、フォーマルならメタル系が定番です。
またApple Watchはバンドの互換性が広いのも魅力。以下のグループ内で共用できます。
本体サイズ(目安) | 互換バンドサイズ |
---|---|
38mm, 40mm, 41mm | 同グループで互換あり |
42mm, 44mm, 45mm, 49mm | 同グループで互換あり(Ultra含む) |
これにより、バンドを複数揃えておけば、気分やTPOに合わせて着せ替える楽しみが広がります。
G-SHOCKのような見た目になるものも、高級時計のような見た目になるものもありますよ!
7. 【小柄な女性は要注意】40mmでも大きめ&バンドの長さに注意
Apple Watchは40mmや41mmといった小さめサイズも用意されていますが、手首が細い小柄な女性にとってはそれでも大きく感じる場合があります。特にケースの厚みもあるため、実際に装着すると存在感が強く出やすいのが特徴です。
さらに注意したいのがバンドの長さです。スポーツバンドやソロループなど一部はサイズ展開がありますが、細めの手首だと最小サイズでも余って「ブカブカ」になることがあります。特に金属バンドや一部の社外製バンドはサイズ調整ができないケースもあるため、購入時に必ず確認しましょう。
もし自分の手首に合うか不安な場合は、Apple Watchの公式サイトでの購入時に表示されるサイズ測定のキット(紙で印刷可能)を使用するか、Apple Storeなどで試着してから購入するのがおすすめです。
8. 【モデルによって機能差あり】安めのモデルで満足の人も多い
Apple Watchはモデルによって搭載されている機能が異なります。価格の安い「SE」モデルには、心電図や血中酸素測定、常時表示ディスプレイ、皮膚温センサーなどの高機能は搭載されていません。
最新のSeriesやUltraでは、より高度な健康管理が可能で、皮膚温の変化や月経周期の予測、手のジェスチャー操作なども対応しています。
機能 | SE (第3世代) | Series 11 | Ultra 3 |
---|---|---|---|
常時表示 | ○ | ○ | ○ |
心電図 | × | ○ | ○ |
血中酸素 | × | ○ | ○ |
高速充電 | ○ | ○ | ○ |
皮膚温センサー | ○ | ○ | ○ |
使用していて、いちばん便利・不便の差を感じるのは「常時表示の有無」でしたが、SEが第三世代から常時表示対応になったので、その差は余りなくなりました。
心電図、血中酸素濃度の計測などはSE3はできませんが、健康機能が特別必要な人以外は実は気にならなかったりするので、コスパ重視で常時表示が不要な方は、SEを選んでも問題ないかと思います。
9. 【実はスマホを出して操作したほうが早いことが多い】
Apple Watchは通知確認や簡単な操作に便利ですが、結局スマホを取り出したほうが早いと感じる場面も少なくありません。
たとえば、LINEやメールへの返信。Apple Watchでもスタンプや定型文、音声入力で返せますが、長文を打つには不向きです。数文字の短文以外は、結局iPhoneを出したほうが効率的です。
また、Apple Watch単体で通話も可能ですが、手首を口元に近づけて会話するのは不自然で面倒。スマホを取り出すか、ワイヤレスイヤホンで話したほうが断然快適です。
スマホの通知を受け取ったり、LINEやメールの内容をサッと見たり、手元でタイマーをかけたりするのは超便利なのですが、Apple Watchはあくまでスマホを出す手間を減らす補助的デバイス。
細かい操作や長時間の利用はiPhoneのほうが圧倒的に便利で実用的です。
なお、逆に「Apple Watchのほうが便利」な機能は下記で詳しく解説しています。
10. 【中古は安く買えるが様々なリスクあり】
中古でApple Watchを購入すれば定価より安く手に入るメリットがありますが、実際には様々なリスクが潜んでいます。特に注意すべきは「アクティベーションロック」。前の持ち主のApple IDが残ったままだと解除されない限り絶対に使えません。
さらに、中古品では以下のようなトラブルが起きやすいです:
・バッテリーの最大容量が劣化していてすぐ減る
・傷や画面割れ、バンドの状態が悪い
・付属品(充電ケーブルや箱)が欠品している
・古いSeriesでは最新watchOSに非対応、動作も重い
・Series 5以前はストレージが少なくアップデート困難、新機能も使えない
価格の安さだけで選ぶと、すぐに買い替えが必要になる可能性大です。フリマアプリや個人取引では特にトラブルが起きやすいため、信頼できる大手の中古販売店やAppleの整備済製品を選ぶのがおすすめです。最低でも「Series 7」以降やSE、「Ultra 2」以降のモデルを検討しましょう。
11. 【Apple公式の整備済み製品や家電量販店の旧モデルセールで安く買える場合も】
Apple Watchは基本的に定価販売が中心ですが、実は安く買えるチャンスも存在します。
Apple公式の整備済製品は、初期不良などで返品された製品をApple自身が再整備し、新品同様の状態で販売しているもの。最大15%程度安く購入でき、保証も1年間つき、AppleCare+にも加入可能です。実質「新品」と同じ扱いで安心して購入できます。
また、家電量販店の旧モデルセールも狙い目です。ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ケーズデンキなどでは、店頭やオンラインショップで旧モデルが数量限定セールになることがあります。特に新モデルが発表される9月前後は、在庫処分として割引されるケースが多いです。
普段はポイント付与率が低いApple Watchですが、セール時には価格そのものが下がるため、最新モデルにこだわらない人には大きな買い時と言えるでしょう。見かけたら早めの購入がおすすめです。
まとめ:Apple Watchは「iPhoneユーザー専用」の拡張ガジェット
Apple Watchは確かに便利で多機能なデバイスですが、その大前提は「iPhoneありき」です。Androidでは使えず、モデルによる機能差も大きいため、事前にしっかり知識を持っておくことが後悔しないコツです。
この10のポイントを押さえておけば、Apple Watch選びも使いこなしも、もっと楽しく・快適になるはずです!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!
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