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Apple Watchを身につけていると、緊急地震速報や災害・避難情報を手首で受け取れます。iPhoneがカバンの中にあって気づけないときでも、Apple Watchが振動で知らせてくれるので、特に通勤時や外出中の安心感が大きく変わります。
Appleが2026年6月時点の公式サポート情報を更新し、これまでの「緊急地震速報/災害・避難情報」に加えて、watchOS 26.2以降では新しい仕組み「詳しい安全警報情報」が追加されたことが明らかになりました。ただしこの新機能は米国と台湾のみで提供されており、日本のユーザーが今すぐ使えるわけではありません。本記事ではApple Watchで地震速報や災害情報を受け取る仕組みを、日本のユーザー目線で整理し直してお伝えします。
Apple Watchで受け取れる緊急速報の種類

Apple Watchで受信できる緊急速報は、政府機関や通信事業者から発令される警報です。具体的には、国や地域の政府機関が発令する警報、安全・生命に関わる緊急事態に関する警報、異常気象の警戒情報などが含まれます。アメリカではこれに加えて、行方不明の子どもに関する「アンバーアラート」や「公共安全警報」もありますが、日本では原則として地震速報・津波警報・災害避難情報が中心となります。
これらの速報は通常の通知とは異なる、警告音に似た特別な音と強めの振動で知らせてくれます。映画や打ち合わせ中の静かな場所でも気づきやすい設計になっており、命に関わる情報を確実に届けることを目的としています。
Apple Watchが緊急速報を受信できる条件
Apple Watchで緊急速報を受け取るには、いくつかの条件があります。まず大前提として、ペアリングしているiPhoneが、緊急速報に対応した通信事業者のSIMカードまたはeSIMを使っている必要があります。日本ではドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなどの主要キャリアが対応しています。
受信パターンは大きく分けて2つあります。
ひとつめは、iPhoneが受信した速報をApple Watchが代わりに表示するパターンです。iPhoneがApple Watchの近くにある場合、またはApple WatchがWi-Fiネットワークに接続されている場合に通知が届きます。iPhoneを家に置いたままジョギングに出かけても、自宅Wi-Fiが届く範囲なら大丈夫、というイメージです。
もうひとつは、Apple Watch単体で速報を受信するパターンです。Apple Watch Series 3(GPS + Cellular)以降のセルラーモデルで、対応する通信事業者のモバイルデータ通信プランに加入している場合は、iPhoneが近くになくてもApple Watch自体が速報を受信します。子どもの送り迎えや散歩のときにiPhoneを持たずに出かけるユーザーには、セルラーモデルの安心感が大きいポイントです。
緊急地震速報・災害避難情報の設定方法

緊急地震速報や災害・避難情報は、デフォルトでオンになっています。設定の確認・変更はApple Watch単体ではなく、ペアリング元のiPhoneで行います。
iPhoneで設定アプリを開き、「通知」をタップします。画面の一番下までスクロールすると「緊急速報」または「緊急地震速報/災害・避難情報」の項目があるので、ここで速報の種類ごとにオン・オフを切り替えます。iPhone側でオンにすれば、ペアリングしているApple Watchにも自動的に反映されます。
日本では一部の緊急地震速報・災害避難情報については、ユーザー側でオフにできない仕組みになっています。これは命に関わる情報を確実に届けるための仕様で、自治体や政府の防災方針に基づくものです。
watchOS 26.2で追加された「詳しい安全警報情報」とは
2025年12月にAppleが提供を開始したwatchOS 26.2では、新しい安全関連機能として「詳しい安全警報情報」が追加されました。ただしこの機能は、現時点でアメリカと台湾でのみ利用できるものとされています。
「詳しい安全警報情報」は、警報発令機関からの情報をもとに、地震警報のような緊急事態や、洪水や火災のような差し迫った脅威に関する補足的な安全警報情報を提供する仕組みです。利用可能な場合、Wi-Fiやモバイルデータ通信を使って現在の位置情報に基づいて配信されます。
従来の緊急地震速報・災害避難情報が通信事業者のネットワーク経由で各自治体から送られるものだったのに対し、「詳しい安全警報情報」はAppleが直接配信する仕組みです。そのため見た目や音も従来の緊急速報とは異なるものになっています。
2段階で届く新しい地震警報の考え方
「詳しい安全警報情報」の中で特に興味深いのが、2段階の地震警報という考え方です。地震の規模や震源までの距離に応じて、2種類の警報を使い分けて通知します。
ひとつは「注意喚起警報」で、近くで地震が検出された際に、必要に応じて行動できるよう準備する必要があることを通知します。もうひとつは「緊急行動警報」で、激しい揺れが予想される地域にいる人に、直ちに行動する必要があることを伝えます。どちらも地震の推定マグニチュード、震源までの距離、身の安全を守るための推奨行動が併せて表示されます。
日本の緊急地震速報は気象庁から一律に配信される仕組みですが、Appleの「詳しい安全警報情報」は警報の段階を分けることで、ユーザーの状況に応じた行動を促す設計になっています。今後この仕組みが日本でも展開されるかどうかは、現時点では公式に発表されていません。
「警報配信の改善」をオンにするとどうなるか

「詳しい安全警報情報」の設定の中に、「警報配信の改善」という項目があります。デフォルトではオフですが、これをオンにすると、緊急警報の適時性と信頼性を向上させるために、ユーザーのおおよその位置情報がAppleと共有されます。
Appleの公式説明によれば、たとえばカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州(隣接する地域を含む)でiPhoneが受信した地震警報は、「警報配信の改善」がオンになっていれば、より迅速かつ確実に配信される可能性があるとされています。なお、Appleはユーザーのおおよその位置情報データを収集はしない、と明記されています。
Apple Watch側で「警報配信の改善」をオンにするには、ペアリングされているiPhoneかApple WatchがWi-Fiに接続されている必要があります。どちらにも接続されていない場合は、有効なモバイルデータ通信プランが必要になります。
「詳しい安全警報情報」を設定する手順
「詳しい安全警報情報」の設定は、Apple WatchではなくiPhone側から行います。「地震警報」と「差し迫った脅威の警報」はデフォルトでオン、「警報配信の改善」はデフォルトでオフという設定です。
iPhoneで設定アプリを開き、「通知」をタップして画面の一番下までスクロールします。「詳しい警報情報」の下にある「詳しい安全警報情報」をタップすると、「地震警報」「差し迫った脅威の警報」「警報配信の改善」の3つの項目が並んでおり、それぞれオン・オフを切り替えられます。
ただし繰り返しになりますが、この機能は現時点で米国と台湾のみで利用可能です。日本国内のApple Watch・iPhoneでは設定項目自体が表示されない可能性が高いため、見つからなくても故障や不具合ではありません。
日本のApple Watchユーザーが今すぐできること
「詳しい安全警報情報」が日本で使えないとしても、Apple Watchを地震や災害への備えとして活用する余地は十分にあります。まずは前述の通り、iPhoneの「設定」から緊急速報がオンになっているかを確認しましょう。受信状況に問題がないかを定期的にチェックしておくと安心です。
あわせておすすめしたいのが、メディカルIDの設定と緊急SOS機能の使い方を家族と共有しておくことです。Apple Watchは災害時の緊急通報や家族との連絡手段としても役立つので、平時のうちに一度、操作の流れをなぞっておくと、いざというときに慌てずに済みます。
セルラーモデルのApple Watchであれば、iPhoneを持たずに外出していても緊急速報を受け取れます。子どもの送迎や近所の買い物のときにiPhoneを置いていきがちな方は、セルラーモデルへの買い替えも防災の観点で十分検討する価値があります。
米国・台湾以外への展開について
「詳しい安全警報情報」の日本展開については、Appleから公式な発表はありません。Apple Watchの安全関連機能は段階的に対応地域を広げてきた経緯があるため、今後日本でも利用できるようになる可能性は十分にあります。Smart Watch Lifeでは、本機能の日本展開について新しい情報が入り次第続報をお届けします。
まとめ
Apple Watchで受け取れる緊急速報は、iPhoneと連携して動く「緊急地震速報/災害・避難情報」と、watchOS 26.2で追加された「詳しい安全警報情報」の2系統があります。後者は現時点で米国・台湾のみの対応ですが、2段階の地震警報や位置情報に基づく配信の改善など、防災機能としての完成度が一段と高まっていく方向性が見えてきました。
日本のユーザーにとっては、まずiPhoneの「緊急速報」がきちんとオンになっているかを確認することが第一歩です。そのうえでセルラーモデルの活用やメディカルIDの設定など、Apple Watchの安全機能をひと通り見直しておくと、毎日の安心感がぐっと上がります。
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