ハードオフ全300店舗以上の中古在庫がGoogle 検索・マップに表示|「行ってみたら無かった」が減る、使い方は3ステップ

AI・生成AI

公開日:

カンリーローカル在庫がハードオフに導入されたことを伝える画像。地図アプリ上で商品の価格と在庫ありの表示が出ているイメージが添えられている。

中古ショップで探し物をしていて、「行ってみたら無かった」という空振りを経験したことはないでしょうか。中古は一点もの。だからこそ面白い一方で、目当ての品がその店にあるかどうかは、行ってみないと分からないのが当たり前でした。

その前提が変わり始めています。株式会社カンリーの「カンリーローカル在庫」が、ハードオフグループの全300店舗以上に導入され、各店舗の中古在庫がGoogle 検索やGoogle マップ、Google ショッピングに表示されるようになりました。すでに稼働していて、いま試せます。

店舗の在庫が、地図と検索から見えるようになった

導入されたのは、店舗ごとの在庫状況をGoogle 検索・Google マップ・Google ショッピングにリアルタイムで表示させるサービスです。ハードオフが扱うのは、楽器、オーディオ、パソコンからジャンク品まで多岐にわたり、そのほとんどが一点もの。「今その店に、目当ての品があるか」は来店を決める最大の関心事です。

これまでは電話で聞くか、実際に足を運ぶしかありませんでした。膨大な在庫データを検索側へ開放したことで、出かける前に当たりをつけられるようになります。

ハードオフ公式も案内、対象は約300店舗

ハードオフの公式Xでも、実際に使えるようになったことが案内されています。

使い方は3ステップ

ハードオフの案内によると、確認の手順は次のとおりです。

手順 操作
1 Google 検索やGoogle マップで「ハードオフ ○○店」と検索する
2 営業時間や住所が表示される店舗情報の画面を開く
3 「店舗の商品を見る」をタップすると、その店舗の在庫一覧が表示される

特別なアプリは要りません。ふだん店を調べるときの流れの中に、在庫一覧が増えたと考えると分かりやすいと思います。

ただし「表示は在庫の一部」という前提は要注意

便利になった一方で、公式が明記している注意点は押さえておきたいところです。

まず表示されるのは店内在庫の一部で、店頭にはまだ載っていない商品も多くあります。表示数は今後拡大予定とされています。そして中古は一点ものなので、店頭やオフモールでの売約状況によって、実際の在庫と食い違う場合があります

つまり「載っていない=無い」ではなく、「載っている=必ずある」でもありません。行く前の当たりをつける道具として使い、最後は現物で確かめる。この距離感がちょうどよさそうです。使わない家電ケーブルをハードオフでまとめて売ってみたときにも感じましたが、この手の店は「その場で見つける」楽しさが本体です

店舗ごとの品揃えの違いこそ強み、という考え方

興味深いのは、ハードオフ側が在庫公開をどう位置づけているかです。同社リンクチャネル推進室長の伊藤理沙氏は、リアル店舗を中心にネットを輪のように繋ぐ「リンクチャネル」という戦略のもと、最大の強みは地域やスタッフのこだわりが光る「店舗ごとの個性豊かな品揃え」だと語っています。

そのうえで、店舗独自の魅力を大切にしながら、現場の負担を抑えてデジタル上でも見えるようにするために今回のサービスを導入した、としています。「あの店に今、これがある」という発見をリアルタイムで届け、対象店舗は今後も拡大する方針です。

在庫を隠して来店させるのではなく、見せることで宝探しの入口を増やすという発想は、リユースならではだと思います。

「AIに選ばれる店舗」への備えという側面

カンリーがもう一つ強調しているのが、エージェンティックコマースへの対応です。AIがユーザーの代わりに商品や店舗を探し、提案し、購入や予約まで済ませる買い物の形を指します。

その時代には、AIが参照できる場所に正確なデータが置かれているかどうかが集客を左右します。店舗の在庫情報をGoogleの各サービスへ正しく出しておくことは、AIに正しく引用されるための土台づくりにあたる、という整理です。カンリーはGoogleの公式パートナープログラム「Local Feed Partner Program(LFP)」の認定を受けており、データ連携を代行します。

買う側から見れば、AIに「近所で今日買える中古のあれ」を探してもらえる未来が近づく、ということでもあります。中古に抵抗のない人はこの7年で確実に増えており、リユースは特別な選択肢ではなくなってきました

中古でガジェットを探す人にとって、何が変わるか

スマートウォッチやイヤホン、カメラ、ノートパソコンを中古で探す場合、これまでは「店を回る」のが基本動作でした。在庫が検索に出るようになると、その順番が変わります。

探しているモデル名で検索して、在庫のある店だけを回る。近所の3店舗を無駄に回る代わりに、少し遠くの1店舗へ確実に向かう。時間の使い方が変わるのが、いちばん大きな変化だと思います。

もっとも、中古のガジェットには気をつけたい点もあります。Apple Watchのように、前の持ち主のアクティベーションロックが残っていると使えなくなる製品もあるので、購入前の確認は変わらず必要です

まとめ|「行ってみないと分からない」が少しだけ変わる

今回の変化は、中古の楽しさを損なうものではありません。表示されるのは在庫の一部で、掲載されていない掘り出し物は店頭に残ったままです。変わったのは、家を出る前に少しだけ勝算を持てるようになったことです。

対象店舗は今後も拡大予定とされています。中古のガジェット探しが趣味という方は、まず近所の店舗名で検索して、「店舗の商品を見る」が出るか確かめてみてください。

Source: 株式会社カンリー プレスリリース(PR TIMES)ハードオフコーポレーション お知らせ/画像:株式会社カンリー

Google 検索、Google マップ、Google ショッピング、およびGoogle ビジネスプロフィールは、Google LLC の登録商標または商標です。

あわせて読みたい関連記事

ハードオフで実際に売ってみた体験談はこちらです。

【体験レポ】ハードオフで「使わない家電ケーブル」をまとめて売ってみた!不要なケーブルも買取対象に?

中古への抵抗感がどう変わってきたかは、調査データで確認できます。

中古を「全く受け付けない」人は7年で4.0%まで減った|“新品がいい”が理由の1位から消えた、リユース意識7年分の変化

中古のApple Watchを買う前に必ず確認したい落とし穴。

「所有者にロックされています」中古Apple Watchで急増するアクティベーションロックの罠|確認・回避方法を解説

中古ショップでの動作確認はどこまで許されるのか、という論点も。

店頭のジャンクMacBookで復旧を試す客に、中古ショップが「お断りしております」|動作確認はどこまで許されるのか

中古スマホの専門店が開くセールもチェックしておきたいところです。

中古スマホのイオシス、8月14日から「30周年記念祭」を3日間限定開催|iPhone特価・通販初の訳あり品・買取増額

実機を試せる場所という点では、こんな体験空間も生まれています。

渋谷にガジェット体験空間「&count(エンカウント)」が8月20日グランドオープン|30ブランド超を全部試せて撮影OK、入場無料の完全予約制

 はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、 記事の探し方ガイド から目的別に読めます。

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事