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2026年の夏は、Android で使えるスマートウォッチの新型が続けて出ました。Samsung の Galaxy Watch 9 が8月7日、Google の Pixel Watch 5 が8月20日です。
どちらも同じ Wear OS 7.0 を積んでいて、価格帯も重なります。買い替えや初めての1台で、この2つのあいだで迷っている方は多いはずです。
両社の公式技術仕様をそろえて、1項目ずつ突き合わせました。先に言っておくと、カタログの数字をそのまま並べると誤解する箇所があります。そこから始めます。
Pixel Watch 5 が発表された日の内容全体は、Google Pixel 11 と Pixel Watch 5 の発表内容まとめ にまとめています。
まずは主要スペックを一覧で
細かい話に入る前に、公式の技術仕様から主だった項目を並べておきます。太字にした駆動時間の欄が、いちばん読み違えやすいところです。
| 項目 | Google Pixel Watch 5 | Samsung Galaxy Watch 9 |
|---|---|---|
| サイズ展開 | 41mm/45mm | 40mm/44mm |
| 厚み | 12.3mm(2サイズ共通) | 8.6mm(2サイズ共通) |
| 重量(バンド除く) | 41mm:31.0g/45mm:36.7g | 40mm:31.5g/44mm:34.0g |
| 素材 | 100%リサイクルアルミニウム | アーマーアルミニウム |
| ディスプレイ | Actua 360/AMOLED LTPO(1〜60Hz)/320ppi/3,000ニト(インチ数・解像度は非公表) | Super AMOLED/44mm:1.5型(37.3mm・480×480)/40mm:1.3型(34mm・438×438)/327ppi/3,000ニト |
| チップ | Snapdragon W5 Gen 2 高性能版+Cortex M55 | Snapdragon Wear Elite(ペンタコア・3nm/2.1GHz・1.95GHz) |
| メモリ/ストレージ | 非公表/64GB | 2GB/32GB(使用可能20.1GB) |
| バッテリー容量 | 41mm:332mAh/45mm:465mAh | 40mm:390mAh/44mm:445mAh |
| 駆動時間 | 常時表示オンで45mm 40時間・41mm 30時間 | 常時表示オンで2サイズとも最大30時間(常時表示オフなら最大40時間) |
| 充電 | 約15分で50%/100%までは45mm 約60分・41mm 約45分 | ワイヤレス充電(WPCベース) |
| 防水・耐久 | 5ATM+IP68 | 5ATM+IP68+MIL-STD-810H |
| 片方にだけあるセンサー | 皮膚コンダクタンス(cEDA) | 生体電気インピーダンス解析(BIA・体組成) |
| GPS | デュアル周波数(GPS/Galileo/Glonass/Beidou/QZSS) | デュアルGPS(L1+L5)/Glonass/Beidou/Galileo/QZSS |
| 対応するスマートフォン | Android 12.0 以降 | Android 13 以上/メモリ1.5GB以上 |
| カラー | 45mm:3色/41mm:4色 | 40mm:クリーム・グラファイト/44mm:シルバー・グラファイト |
| 価格(税込) | 62,800円〜(Bluetooth / Wi-Fi 41mm) | 67,980円〜(Bluetooth 40mm) |
| 発売日 | 2026年8月20日 | 2026年8月7日 |
| セキュリティ更新 | 技術仕様に記載なし | 2031年7月31日まで |
| 共通 | Wear OS 7.0/Bluetooth 6.0/FeliCa 対応(Google ウォレット)/血中酸素・心電図・皮膚温の測定/音声アシスタントは Gemini | |
ここから、差が出た項目を順に見ていきます。
大きいサイズは電池が10時間差。「40時間」の比べ方に注意
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どちらも「最大40時間」を掲げていますが、測っている条件が違います。Pixel Watch 5 は常時表示をオンにしたときの数字、Galaxy Watch 9 の仕様表にある40時間は常時表示をオフにしたときの数字です。常時表示は、腕を下ろしているあいだも文字盤を薄く点けたままにする設定のことです。
Samsung の製品ページには常時表示オンの数字も出ています。そろえて比べました。
小さいサイズどうしは同じ30時間で互角。大きいサイズでは Pixel が10時間長いという結果になりました。Galaxy Watch 9 は公式のスペック表でも、40mm・44mm ともに常時表示オンで最大30時間とされています。
容量と並べると、この差の大きさが分かります。
・Pixel Watch 5(45mm):465mAh で40時間
・Galaxy Watch 9(44mm):445mAh で30時間
・Pixel Watch 5(41mm):332mAh で30時間
・Galaxy Watch 9(40mm):390mAh で30時間
大きいほうは容量差がわずか20mAhしかないのに、駆動時間は10時間違います。小さいほうにいたっては、Pixel が58mAh 少ない容量で同じ30時間に届いています。省電力の作り込みでは Pixel が明確に一歩先を行っている、と読める結果です。
薄いのは Galaxy、重さはほぼ互角
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・厚さ:Galaxy 8.6mm / Pixel 12.3mm(どちらも2サイズ共通)
・重さ:大きいほうが Galaxy 34.0g/Pixel 36.7g、小さいほうが Galaxy 31.5g/Pixel 31.0g
厚みは Galaxy が3.7mm薄いという、はっきりした差になりました。数字としては小さく見えますが、腕時計の厚さで3.7mmは袖口の通りが変わる範囲です。
重さの差は大きいほうで2.7g、小さいほうは0.5g。こちらは実質互角です。
Pixel が厚いのは、画面がドーム状に盛り上がっているからです。平たい円盤に近い Galaxy とは設計の考え方が違うので、ここは好みで選ぶところです。
明るさは同じ3,000ニト。ただしパネルの作りが違う

明るさの上限はどちらも最大3,000ニトで並びました。屋外の直射日光下でも読めるという意味では同等です。精細さも Galaxy が327ppi、Pixel が320ppi でほぼ差はありません。
Galaxy Watch 9 の画面は、Samsung の製品ページによると次のとおりです。
・44mm:Super AMOLED/1.5インチ(37.3mm)/480×480
・40mm:Super AMOLED/1.3インチ(34mm)/438×438
・色深度はどちらも約1,600万色
いっぽう Pixel Watch 5 の技術仕様には、インチ数と解像度の記載がありません。ここは数字での比較ができませんでした。
Pixel だけが明記している「LTPO」
そのかわり、Pixel Watch 5 の仕様書にだけ AMOLED LTPO、1〜60Hz という記述があります。
LTPO は、表示内容に応じて画面の書き換え回数を落とせる仕組みです。時計を映しているだけの場面では回数を大きく落として電力を抑えられるので、常時表示を点けっぱなしにする使い方と相性がいい技術です。
Galaxy Watch 9 側に LTPO やリフレッシュレートの記載は見当たりませんでした。載っていないことと搭載していないことは別なので断定はできませんが、Pixel が明記しているのは事実です。
ここで電池の話とつながります。58mAh 少ない容量で同じ30時間という結果は、LTPO で書き換え回数を落とせることが効いている可能性が高いでしょう。常時表示を使うつもりなら、画面は明るさよりここを見ておきたいところです。
ストレージは Pixel が倍
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・Pixel Watch 5:Snapdragon W5 Gen 2 高性能版+Cortex M55/ストレージ64GB
・Galaxy Watch 9:Snapdragon Wear Elite(5コア・3nm)/メモリ2GB/ストレージ32GB
ストレージは Pixel が倍です。音楽をウォッチ本体に入れて、スマートフォンを持たずに走るような使い方をする方には効いてきます。
メモリは Galaxy が2GBと明記。Pixel Watch 5 の技術仕様には記載がありません。発表会の「RAM を50%増量」と前世代の2GBから3GBと計算はできますが、公式の数字ではありません。
OS はどちらも Wear OS 7.0 です。Galaxy はそのうえに One UI 9 Watch という独自のインターフェースを重ねています。
センサーの違いが、性格をいちばん分けている
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ここが実は最大の分かれ目です。両社の仕様表のセンサー一覧を突き合わせると、片方にしか挙がっていないものが2つありました。
ひとつが、Galaxy Watch 9 の側にだけ挙がっている生体電気インピーダンス解析(BIA)センサーです。体脂肪率や骨格筋量といった体組成を手首で測れるのは Galaxy 側だけになります。体重計に乗るかわりに時計で測りたい方には、これが決定打になり得ます。
もうひとつが、Pixel Watch 5 の側にだけ挙がっている皮膚コンダクタンス(cEDA)センサーです。皮膚の電気的な変化から体の反応を捉えるもので、ストレスの検知に使われます。
それ以外は近い構成で、光学式の心拍センサー、皮膚温、心電図に使う電気センサーはどちらにも載っています。

血中酸素はどちらも測定できます。ここは差になりません。
体組成を取るか、ストレスの検知を取るか。この2択が、健康管理の目的で選ぶときのいちばん分かりやすい基準になります。
加えて Pixel Watch 5 には Health Guardian が新たに載りました。血管ストレス、代謝ストレス、睡眠中の呼吸の質という3つの月次トレンドを追うもので、発売後に順次提供され、着けはじめて1か月後に最初のサマリーが届く仕組みです。
音声アシスタントはどちらも Gemini
誤解されやすいところなので書いておきます。Gemini はどちらでも使えます。
Galaxy Watch も音声アシスタントが Gemini に置き換わっており、当サイトで実際に試したときは、タイマーのような定番の操作だけでなく、Google ホームと連携して手首から部屋の照明を消すところまでできました。詳しくは【実機レビュー】Galaxy Watchで進化した音声アシスタント「Gemini」を使ってみたでまとめています。
Pixel Watch 5 側は、手首を上げて話しかける操作と、聞かれる前に情報を出すプロアクティブな提案が新しくなりました。同じ Gemini でも、Pixel は先回りの提案、Galaxy は Samsung のアプリ群との連携に寄っています。
決済とGPSはほぼ互角
・決済:どちらも FeliCa 対応(Google ウォレット経由)。Galaxy 側は実機で Suica・PASMO の両方を扱えることを確認済みです
・GPS:どちらもデュアル周波数。対応する衛星も GPS/Galileo/Glonass/Beidou/QZSS で同じです
どちらも日本の準天頂衛星「みちびき」(QZSS)に対応しています。プレスリリースの仕様表には QZSS の記載がありませんが、Samsung の製品ページには挙がっていました。ここは差になりません。
違うのは補正の仕組みです。Pixel Watch 5 は Google マップの3D建物モデルと気象観測データを使って、経路の精度を前世代比2倍にしたと説明されています。
耐久性では Galaxy が MIL-STD-810H に準拠しています。防水はどちらも5気圧相当です。
手持ちのスマートフォンで決まってしまう場合がある
見落とされがちですが、先に確認しておきたい条件です。
・Pixel Watch 5:Android 12.0 以降
・Galaxy Watch 9:Android 13 以上、かつメモリ1.5GB以上
Galaxy のほうが条件が1つ厳しくなっています。手持ちのスマートフォンが Android 12 のままなら、選べるのは Pixel Watch 5 だけということになります。
どちらも公式に挙げているのは Android のみで、iPhone との組み合わせは想定されていません。
いつまで更新されるかは Galaxy だけが明示している
長く使うつもりなら見ておきたい項目です。Samsung の公式スペック表には、Galaxy Watch 9 のセキュリティアップデートの有効期間が2031年7月31日までと書かれています。発売から約5年です。
いっぽう Pixel Watch 5 の技術仕様には、更新期間の記載がありません。同じ日に発表された Pixel 11 シリーズには「7年間の OS・セキュリティ・Pixel Drop アップデート」と明示があるので、スマートフォンとウォッチで扱いが違うということになります。
期限が切られていることと、そもそも示されていないこと。どちらが有利とは言いきれませんが、いつまで使えるかを先に知っておきたいなら、Galaxy のほうが判断はしやすいと言えます。
価格は Pixel が約5,000円安い
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同じ通信方式どうしで並べると、きれいに差が出ました。すべて税込です。
| 構成 | Google Pixel Watch 5 | Samsung Galaxy Watch 9 |
|---|---|---|
| 小さいほう・Bluetooth | 41mm 62,800円 | 40mm 67,980円 |
| 大きいほう・Bluetooth | 45mm 67,800円 | 44mm 73,370円 |
| 小さいほう・LTE | 41mm 79,800円 | 40mm 84,480円 |
| 大きいほう・LTE | 45mm 84,800円 | 44mm 89,870円 |
どの組み合わせでも Pixel が4,600〜5,600円ほど安いという結果です。価格だけで選ぶなら Pixel、ということになります。
ただし Galaxy は8月7日に発売済みで、実売価格やセールの動きが先に出ます。買う段階では差が縮むことも広がることもあります。
それで、どちらを選ぶか
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ここまでを踏まえると、こう整理できます。
Pixel Watch 5 が向いている方
・大きいサイズで、常時表示を点けたまま長く使いたい方(45mm なら40時間)
・ストレスの傾向や、血管・代謝の月次トレンドを記録として積み上げたい方
・ウォッチ本体に音楽を入れて、スマートフォンを持たずに出かけたい方(ストレージ64GB)
・同じ条件で少しでも安く買いたい方
・手持ちのスマートフォンが Android 12 の方
・ランニングの経路のずれが気になっていた方

Galaxy Watch 9 が向いている方
・体組成(体脂肪率や骨格筋量)を手首で測りたい方
・厚みを抑えて、袖口の通りをよくしたい方
・すでに Galaxy のスマートフォンを使っている方
・いますぐ手に入れたい方
電池もちを重視するなら、大きいサイズでは Pixel が有利です。小さいサイズで迷っているなら電池は互角なので、分かれ目はどちらのセンサーが欲しいかになります。体組成なら Galaxy、ストレスの検知なら Pixel。ここだけは後から機能追加で埋まらない、ハードウェアの差だからです。
まとめ
電池もちは、常時表示オンでそろえると小さいサイズが同じ30時間、大きいサイズは Pixel の45mm が40時間で10時間長いという結果でした。厚みは Galaxy が3.7mm薄く、ストレージは Pixel が倍。価格は Pixel が約5,000円安い。そして体組成を測れるのは Galaxy だけです。
「40時間」という同じ数字が並んでいても、中身は測り方から違いました。自分が何を測りたいのかを先に決めてから選ぶのが近道です。
Source:Google Pixel Watch 5 技術仕様・Google ハードウェア新製品事前説明会(2026年8月7日)/Samsung Galaxy Watch9・Watch Ultra2 主な仕様、サムスン電子ジャパン プレスリリース(2026年7月22日・共同通信PRワイヤー)/Samsung 公式製品ページ(Galaxy Watch9 40mm・44mm スペック表)/画像提供:Google、サムスン電子ジャパン
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