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電波の届かない場所で助けを呼ぶ機能が、もう1年ぶん無料で使えることになりました。
9to5Macが2026年9月10日、Appleが衛星通信機能の無料期間をさらに1年延長したと伝えました。発表の場は基調講演でもプレスリリースの本文でもなく、iPhone 18 Proのプレスリリースの脚注です。
日本にも関係のある話なので、Appleの日本語サポートページで実際にどこまで使えるのかも調べました。結論から言うと、衛星経由の緊急SOSは日本でも使えます。通報先は110・118・119です。
何が延長されたのか

画像はイメージです(画像:Unsplash)
Appleのプレスリリースの脚注は、こう書かれています。対象は既存のiPhone 14・iPhone 15・iPhone 16ユーザーです。
条件がひとつあります。Appleの衛星通信機能に対応する国でデバイスをアクティベートしていること、そしてその時期が米国太平洋時間で9月9日午前0時より前であることです。日本時間に直すと9月9日16時になります。
新しくiPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、iPhone Duoを買う人には、購入した時点から無料期間が付きます。
「2年間無料」は、もう3回延びている
この機能はiPhone 14で登場したときに「2年間無料」と案内されました。その2年が、延長を重ねてずっと先に動いています。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| iPhone 14の発売時 | 衛星経由の緊急SOSと「探す」を搭載。無料期間は2年 |
| 2023年11月 | 既存のiPhone 14ユーザー向けに緊急SOSを1年延長 |
| 2025年 | iPhone 14・15ユーザー向けに、衛星通信機能全体を1年延長 |
| 2026年9月 | iPhone 14・15・16ユーザー向けにさらに1年延長 |
この間に機能そのものも増えました。当初は緊急SOSと「探す」だけでしたが、そこに衛星経由のロードサービスとメッセージが加わり、Appleはこれらをまとめて「衛星通信機能」と呼んでいます。
なお9to5Macは新規購入者の無料期間を1年と書いていますが、Appleの日本語サポートページには「iPhone 14以降(全モデル)のアクティベーション後2年間は無償」と書かれています。自分の端末がいつまで無料なのかは、購入した国と時期で変わる可能性があるので、設定画面とAppleのサポートページで確認するのが確実です。
日本ではどこまで使えるのか
ここからはAppleの日本語サポートページで確認した内容です。
| 機能 | 日本での提供 | 必要なiOS |
|---|---|---|
| 衛星経由の緊急SOS | 対象 | iOS 17.6以降 |
| 衛星経由のメッセージ | 対象 | iOS 18以降 |
| 衛星経由の「探す」 | 対象 | ― |
| 衛星経由のロードサービス | 日本語ページで日本の記載を確認できず | ― |
とくに知っておきたいのが衛星経由の緊急SOSです。Appleの一覧では日本を含む20の国と地域で使えるとされていて、日本では110・118・119に発信またはテキスト送信できます。110が警察、118が海上保安庁、119が消防です。
テキストは緊急通報の提供者か「緊急リレーセンター」に送られ、そこから緊急通報サービスに内容が伝えられます。この緊急リレーセンターは日本語のテキストに対応しています。英語しか通じないということはありません。
もうひとつ、衛星経由のメッセージは米国・カナダ・メキシコ・日本の4か国だけという点も知っておく価値があります。緊急SOSより対応国がずっと少なく、そこに日本が入っています。家族や友人に圏外から連絡できる機能です。
使えるのはiPhone 14以降の全モデルです。衛星のネットワークはGlobalstarが提供しています。
Apple Watchはどうなのか

Apple Watch側にも衛星通信があります。
Appleのシステム要件の一覧を見ると、衛星経由の緊急SOS、衛星経由の「探す」、衛星経由のメッセージのいずれにも日本が入っています。iPhoneと同じく、メッセージだけは対応国が4か国に絞られています。
Apple Watchで衛星通信が使えるようになったのはUltra 3からで、Ultra 4でもそのまま引き継がれています。ここは今年新しくなった部分ではなく、昨年の時点で完成していた部分です。
ただし今回発表された無料期間の延長は、あくまでiPhoneについての案内です。Apple Watch側の扱いがどうなるかは、脚注には書かれていません。
測位まわりでは、Ultra 4がGLONASSに対応しなくなったという変更もありました。衛星を使う機能でも、通信と測位は別の話です。
有料になったらいくらなのかは、まだ誰も知らない
この話でいちばん宙に浮いているのが料金です。
Appleは無料期間が終わったあとの価格を、いまだに一度も発表していません。9to5Macは、命に関わる可能性のある機能なので、少なくとも一部は無料のまま残すのではないかという見方を紹介しています。緊急通報へのアクセスに課金するのは、議論を呼びかねないからです。
実際、Appleは期限が来るたびに延長を繰り返してきました。今回が最後の延長なのか、来年も同じニュースを書くことになるのかは、まだ分かりません。
まとめ
Appleが衛星通信機能の無料期間をさらに1年延長しました。対象は既存のiPhone 14・15・16ユーザーで、対応国でのアクティベーションが日本時間9月9日16時より前であることが条件です。発表はiPhone 18 Proのプレスリリースの脚注でした。
日本では衛星経由の緊急SOSが使えます。110・118・119に発信またはテキスト送信でき、緊急リレーセンターは日本語のテキストに対応します。必要なのはiOS 17.6以降です。衛星経由のメッセージも、米国・カナダ・メキシコと並んで日本が対象の4か国に入っています。
Apple Watch側もUltra 3以降で衛星通信に対応していて、日本も提供対象です。山に入る人、電波の届かない場所へ行く人は、出かける前にiOSを最新にして、メディカルIDと緊急連絡先を設定しておくとよさそうです。
そして無料期間が終わったあとの料金は、いまも未発表のままです。
Source: 9to5Mac/日本での提供状況はApple「衛星経由の緊急SOS」、Apple「衛星経由のメッセージについて」、Apple「watchOSの機能提供状況」で確認(2026年9月12日時点)/画像:Unsplash
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