壊れたMacBookのデータをClaudeが救出とXで話題|ターゲットディスクモードで読めた? 2年前に故障したMacの仕組みと条件

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閉じたMacBookのイメージ画像。Apple Watchは写っていない。

2年前に壊れたMacBookを別のMacにつないだら、AIのClaudeがデータを全部取り出してくれた。そんな投稿が2026年11月7日にX(旧Twitter)で話題になりました。11月8日の昼の時点で表示は84万回、いいねは5,700件を超えています。

投稿にはどうつないだかの説明はありません。この記事では、投稿に添えられた画面から復旧の仕組みを推測し、壊れたMacからデータを取り出せる条件をAppleのサポート情報で整理します。

※アイキャッチ画像はイメージで、投稿者のMacBookではありません。

Claudeが壊れたMacBook Proのフォルダとログを読んでコピーした

話題になっているのは、きうさん(@kiu124)の次の投稿です。

投稿には画面の画像が3枚付いています。1枚目は、2024年2月7日の本人の投稿です。4年使ったMacが壊れ、本体の画面はつかず、外部モニターにやっと「復旧アシスタント」が出る程度だと書いています。

2枚目は、Claudeの返答の画面です。「MacBook Proの中を確認できました」として、ユーザーフォルダのダウンロード(8.5GB)やピクチャ(4.1GB)など6つのフォルダの容量を表にしています。ログが2024年2月7日で止まっていることから、その日を最後にmacOSが起動していないとみて、故障の原因はOSより手前のT2チップかハードウェアの可能性が高いと書いています。2018年モデルという言葉もあり、壊れたのは2018年のMacBook Proとみられます。

3枚目では、本人が「old-macbookproというフォルダを作ったので、そこにコピーしてください」と頼み、ClaudeがデスクトップとダウンロードをMacBook Airにコピーしています。ファイル数はデスクトップが7,897、ダウンロードが47,398で、元とコピーで一致したと報告しています。

MacBook Proを外付けディスクにするターゲットディスクモードで読めた可能性

MacBook Proのイメージ画像。投稿者のMacBookではない

画面を見ると、ClaudeはMacBook Airの上で動いていて、壊れたMacBook Proの中身を外付けのディスクのように読んでいます。ここから考えられるのが、Intelプロセッサを積んだMacにある「ターゲットディスクモード」です。

Appleのサポートページによると、ターゲットディスクモードは、Intel搭載のMacを別のMacの外付けディスクとして使う機能です。2台をThunderboltケーブルでつなぎ、ディスクにするMacを電源オフの状態からTキーを押しながら起動します。データを受け取るMacでは、Finderのサイドバーに壊れたMacがディスクとして出てくるので、ファイルをドラッグして移せます。

このモードは、macOSを起動する前の段階で動きます。そのため、macOSが起動しなくなったMacでも、本体の基板やT2チップが動いていれば、中のデータを読める場合があります。投稿者のMacは外部モニターに復旧アシスタントが出ていたので、起動の手前までは動いていたことになります。ただし、投稿者がこの方法を使ったとは書いていないので、ここまでは画面からの推測です。

Claudeはディスクを直さずデータの整理とコピーを担当

MacBookで作業しているイメージ画像

画面からは、Claudeが壊れたディスクを直したわけではないことも分かります。読めるようになったディスクの中で、フォルダの容量を調べ、ログの日付から故障の時期を割り出し、指示されたフォルダをコピーしています。3枚目には「お使いのコンピューターでコマンドを実行しました」とあり、MacBook Airの上でコマンドを打って作業したとみられます。

コピーのあとには、元とコピーのファイル数を数えて照らし合わせ、違いが1件だけあったことまで報告しています。違いはダウンロードの中にあったショートカット(シンボリックリンク)の権限の表示で、中身は同じだったとしています。数万件のファイルを手作業で確かめるのは大変なので、言葉で頼むだけで照合までできる点が、投稿で驚かれた理由とみられます。

一方で、AIに自分のMacでコマンドを実行させると、消したくないファイルを消したり上書きしたりするおそれもあります。投稿者は、コピー先のフォルダを自分で作り、コピーするフォルダを指定しています。壊れたディスクの中身を動かさず、コピーだけを頼むのが安全です。

Thunderboltケーブルが必要 AppleシリコンのMacは「ディスク共有」で

ターゲットディスクモードで読むには、いくつかの条件があります。Appleのサポートページでは、2台のMacはThunderboltケーブルでつなぐよう案内しています。Macの情報サイトEclectic Light Companyによると、USB-Cケーブルで使えたのはmacOS Catalinaまでで、内蔵ディスクにFileVaultをかけている場合は、つないだMacでそのパスワードを求められます。

T2チップを積んだMacBook ProのSSDは本体に直付けで、取り出して別のパソコンで読むことはできません。Eclectic Light Companyは、Macがそもそも起動の手前まで進まない場合、この方法は使えないとしています。

AppleシリコンのMacには、ターゲットディスクモードはありません。代わりに、電源ボタンを押し続けて「オプション」からmacOS復旧に入り、「ユーティリティ」から「ディスク共有」を選びます。Appleのサポートページによると、USB、USB-C、Thunderboltのケーブルで別のMacとつなぐとファイルを移せます。

今回の投稿は、壊れて2年たったMacでも、起動の手前まで動けばデータが読める場合があることを示しています。いざというときに慌てないためには、Time Machineなどでふだんからバックアップを取っておくのが確実です。MacのSSDやメモリの話は、下の記事でも読めます。

Source: きう(@kiu124)のX投稿、Apple(ターゲットディスクモード)、Apple(Appleシリコン搭載MacのmacOS復旧)、Eclectic Light Company

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