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運動オタクがFitbit Charge 5を6週間着けっぱなしで過ごしてみた。その率直な感想とは?

REVIEW

公開日: 最終更新日:

Fitbit Charge 5を着けてアルコールと睡眠の関係を検証するメインビジュアル

フィットネス・トラッカーの最高峰

2021年8月に販売開始されたばかりのFitbit Chargeシリーズの最新モデル「Fitbit Charge 5」はスポーツ愛好家の中で非常に評判が高いフィットネス・トラッカーです。

米国でもっとも人気があるランニング雑誌『Runners World』オンライン版が2021年12月28日付けの記事(*1)で、Fitbit Charge 5を数あるフィットネス・トラッカーのなかで最高製品であると評価したこともその1例です。

*1. Get Fit, Fuel Up: The Best Fitness and Nutrition Products to Power Your Running.

https://www.runnersworld.com/training/a38554701/fitness-nutrition-awards/

ちなみに同記事では、最高のスマートウォッチには「Apple Watch Series 7」、最高のGPSウォッチには「COROS PACE 2」、最高の回復トラッカーには「Whoop Strap 3.0」がそれぞれ選ばれています。

私は以前からFitbit Charge 3を所有していましたが、1バージョンをスキップする形でCharge 5にアップグレードし、11月中頃から使用し始めました。それ以来、ほぼ週7日x24時間、 Fitbit Charge 5を着けっぱなしで生活し、それと同時進行する形で、主に運動オタクの視線から様々な実験を行い、その結果をこのサイトで発表してきました。

今回はそのまとめとして、Fitbit Charge 5を実際に使ってみた感想といくつかのエピソードを紹介します。

長持ちするバッテリー

Fitbit公式サイトの製品紹介ページ(*2)では、charge 5のバッテリーは最大7日間稼働すると書いてあります。

*2. https://www.fitbit.com/global/jp/products/trackers/charge5

ただし、これはユーザーがほとんど活動しなかった場合のことのようです。

上のページにも但し書きで「*バッテリーの駆動時間は、使用方法やその他の要因で変化します。GPS の継続使用時は最大 5 時間です」とありますが、私自身の経験でもバッテリーが持ったのは最長で4日間でした。

GPS機能を使わなくても、画面を表示するだけでバッテリーは消費されますし、運動を計測するときも同様です。つまり活動的な人ほど、頻繁にバッテリー充電が必要になります。私の場合は平均して2~3日に1回、シャワーを浴びている時間を主な充電時間にあてていました。

charge 5の防水機能はしっかりしていますので、入浴の際に手首から外す必要はないのですが、おかしなことにシャワーで髪の毛や体を洗っていた時間を「水泳」と認識されたことがありました。ゆっくりとした腕の動きが原因なのか、あるいは水に濡れたことが原因なのかは分かりませんが、どうやら前者ではないかと私は考えています(理由は後述)。

格段に見やすくなったカラー・ディスプレイ

私にとって、charge 3 -> 5 のアップグレードで最大の違いはディスプレイでした。以前は白黒だった画面がカラーになり、とても見やすくなりました。実感で言えば、以前は画面に目を近づけて凝視しなくてはならなかったものが、手首を動かさなくてもぱっと見に分かるようになりました。

加えて操作性も向上しているように思えます。バッテリーを長持ちさせるために、「常に表示」をオフにしていますので、表示画面を呼び出すときは画面をタップするのですが、不器用な私は以前のバージョンではそれが上手く行かないケースが多々ありました。

何回タップしてもcharge 3の画面が黒いままで、イライラしたことが頻繁にあったのですが、charge 5ではそうしたことは起こらなくなりました。スワイプして画面を変える際の操作性も格段になめらかになったと感じています。

睡眠計測の精度は驚異的

これは以前のバージョンから感じていたことですが、Fitbitをずっと装着して生活することの最大のメリットは睡眠時間と質をきわめて正確に把握できることではないでしょうか。

ベッドに入った時間、ベッドから起きだした時間、夜中に目が覚めてしまった時間、おぼろげな記憶とFitbitアプリでの表示が大きく異なっていたことはほとんどありません。これから寝るよ、と合図をしているわけではないのに、Fitbitは一体どうやって睡眠をしていると認識できるのか不思議なのですが、とにかく「ほぼ100%」正確なのです。

単に睡眠時間を測るだけではなく、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠といった睡眠のステージ別に記録してくれるのですが、これも恐らく正確なのだろうなと感じます。と言うのは、はっきりとした夢を見た記憶がある時間帯は決まってレム睡眠のステージだったとされているからです。逆に夢も見ずにぐっすり眠ったと思う時間は大抵が「深い睡眠」のステージになっています。

もっとも、上に「ほぼ100%」と書いたように、Fitbitの睡眠計測機能は必ずしも完璧というわけではないと証明できる個人データもあります。映画館で椅子に座って映画を観ていた時間が「睡眠」時間に加算されたのです。それも2回も起こりました。

どちらのケースも、約2時間の上映時間中の1時間半ほどを私は寝ていたとFitbitが主張するのですが、私はどちらの映画もストーリーやセリフをきちんと記憶しています。瞬間的に眠りに落ちた時間があるいはあったかもしれませんが、それでも作品の4分の3ほどの時間を寝ていたとはあんまりです。家でテレビを視ているときにはこうしたことは起こりませんので、多分じっと体を動かさない時間が一定時間を越えると睡眠と見なされるようです。

便利なスポーツ自動認識機能

ランや自転車で正確に距離や時間を計測したいときや地理情報を記録したいときは、Fitbitの画面で「スタート」、「終了」ボタンをタップします。しかし、さほど厳密なデータを必要としないときは、Fitbitが自動で運動を認識して、かつ記録してくれる機能が大変便利です。走ったデータは自動認識でも手動のときとほぼ変わりがなく、かなり正確であるように思います。

私はほぼ毎日のように走ります。クロスフィット、野球、テニスなど、他のスポーツも日常的に行います。と言うよりは、運動をしない日を数える方がはるかに早いでしょう。従って、Fitbitを装着して生活していると、ただそれだけで多くの運動データが日々蓄積されていきます。運動をしていた時間と心拍数の変化はとても貴重で興味深い情報です。

ただ、シャワーを浴びる動きを水泳と認識されたと前述しました通り、Fitbitの運動認識機能もやはり完璧ではないようです。野球のコーチをしているときにトスバッティングで下手からトスを投げていた時間も「水泳」になっていました。一方で、ノックでバットを振っているときや、バッティングピッチャーをしていた時間は「スポーツ」とされました。この辺り、Fitbitのセンサーはどのように運動を把握しているのかは私には謎です。

「フィットネス」より「健康管理」の比重が大きいトラッカー

Fitbitの公式日本語サイト(*2)ではcharge 5を「Fitbit の最も先進的な健康管理トラッカー」としています。ところが、原文だと思われる英語サイト(*3)では、同じ製品を” our most advanced fitness & health tracker” としています。

*3. https://www.fitbit.com/global/us/products/trackers/charge5

つまり、日本語サイトの製品紹介ではcharge 5の「フィットネス」部分にあえて触れず、「健康管理」を強調しているわけですが、私もそれに近い感想を抱きました。運動に関する機能も充実していますが、それはハードコアなアスリート向けのものではなく、それよりも健康に関心がある一般の人にとってアピールする製品だと私は考えています。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

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