Table of Contents
お気に入りの腕時計を外さずに、スマートウォッチの機能も使いたい。その願いに正面から答える製品が、日本でも買えるようになります。
株式会社LeaguEは2026年9月10日、フランス・パリ発のブレスレット「Smartlet One(スマートレット ワン)」の先行販売をMakuakeで開始しました。手首の表側に愛用の腕時計、裏側にスマートウォッチを配置する2Way構造のメタルブレスレットです。
今年1月のCES 2026で話題になった製品が、いよいよ国内で手に入る形になりました。先行価格はClassicが96,600円から。決して安い買い物ではありませんが、その理由を含めて中身を見ていきます。
手首の表に腕時計、裏にスマートウォッチ

手首の表に腕時計、裏側にスマートウォッチを配置する構造(画像:LeaguE)
Smartlet Oneの発想はシンプルです。1本のブレスレットに時計の取り付け位置を2つ用意し、表側に腕時計、裏側にスマートウォッチを固定します。
腕を下ろした状態で人から見えるのは、いつもの腕時計だけ。手首を返せばスマートウォッチの画面が現れ、通知の確認や決済ができます。健康や活動のデータは、着けている間ずっと裏側で記録され続けます。
スマートウォッチを買うと、これまで使ってきた時計が引き出しにしまわれてしまう。かといって時計を選べば、通知も歩数も逃す。その二択から抜ける道として設計された製品です。
対応するのはラグ幅18〜24mm、Apple WatchはUltra以外
腕時計側はラグ幅18〜24mmに対応し、200を超えるブランドの時計を装着できるとしています。スマートデバイス側は20mmと22mmのラグ幅に対応します。
公表されている対応スマートデバイスは次のとおりです。
| メーカー | 対応モデル |
|---|---|
| Apple | Apple Watch(Ultraを除く全モデル) |
| Google Pixel Watch | |
| サムスン | Galaxy Watch |
| ガーミン | 一部モデル |
| Fitbit | Charge 5/Charge 6 |
| WHOOP | WHOOP 5/MG |
Apple WatchはUltraが対象外です。ケースが大きく厚いUltraは、手首の裏側に収めるという設計と相性が悪いのでしょう。手首の裏で存在感が出すぎると、この製品の意味そのものが薄れてしまいます。
時計の付け替えには専用工具が不要で、特許を取得したクリップ機構でワンクリックで交換できるとしています。仕事の日はドレスウォッチ、休日はスポーツウォッチというように表側だけを替えて、スマート機能は載せたままにする使い方が想定されています。
素材は316Lステンレス、重さは約100g
素材には医療機器にも使われるサージカルグレードの316Lステンレススチールを採用しています。ラインアップは手仕上げのヘアライン加工を施したClassic(シルバー)と、マットブラックのPVDコーティングを施したShadow(ブラック)の2種類です。
ブレスレット単体の総重量は約100gです。腕時計のバンドはSmartlet側に置き換わるので、ここに加わるのは時計のケース部分と、スマートデバイス本体の重さになります。それでも合計すれば、金属ブレスレットの腕時計1本を上回る重さです。毎日着けるものとしては軽い部類ではないので、手首への負担が気になる人は実物の重量感を確かめてから決めたいところです。
サイズはあらかじめ付属する予備コマで微調整できます。
価格はClassicが96,600円から
Makuakeの先行価格は、早い枠ほど安くなる段階制です。一般販売の予定価格と並べると次のようになります。
| モデル | 価格 |
|---|---|
| Classic(シルバー) | 先行 96,600円〜103,500円 一般販売の予定価格 138,000円 |
| Shadow(ブラック) | 先行 111,800円〜129,000円 一般販売の予定価格 172,000円 |
| 追加の腕時計コネクター | 9,975円(Classic用) 17,100円(Shadow用) |
ClassicとShadowを1本ずつまとめる枠や、2本セットの枠も用意されており、そちらは最大37%オフになります。プロジェクトの受付は2026年10月30日までです。
正直に書くと、Apple Watch Series 12が71,800円から買えることを思えば、ブレスレットに10万円前後というのは相当な価格です。ただこの製品が向き合っているのは「スマートウォッチをどう安く買うか」ではなく、「手放したくない時計をどう使い続けるか」という問題です。数十万円の機械式時計を毎日着けたい人にとっては、そもそも土俵が違う買い物になります。
KickstarterとパリのコンクールでSmartletが得た評価
Smartletは日本での先行販売に先立ち、米国のKickstarterで支援達成率500%超(約874万円)を記録しています。さらにパリで120年以上続く発明コンクール「Concours Lépine 2025」では、250以上の応募のなかから銅賞を受賞しました。
LE FIGARO、20 Minutes、WATCHPROといった海外メディアでもレビューが掲載されており、時計専門メディアからも取り上げられているのがこの製品の特徴です。ガジェットとしてではなく、時計まわりの製品として評価されているという意味になります。
日本には同じ思想の製品があった
ここまで読んで、ソニーの「wena(ウェナ)」を思い出した人も多いはずです。バンド側にスマート機能を仕込み、時計のヘッドは好きなものを使うという発想は、まさにwenaが日本で先に形にしていたものでした。
そのwenaは2026年2月にサポートを終了しています。CESでSmartletが話題を集めたのが、ちょうどwenaの終わりと重なったのは皮肉な巡り合わせでした。
ただし需要が消えたわけではありません。その後クラウドファンディングで登場した「wena X」は支援金額4.7億円を超え、国内クラウドファンディング史上最高額を記録しています。時計を諦めずにスマート機能を足したいという層は、確実に存在しています。
まとめ
Smartlet Oneは、腕時計を主役に置いたままスマートウォッチの機能を足すためのブレスレットです。手首の表に時計、裏にスマートデバイスという構造で、ラグ幅18〜24mmの時計とApple Watch(Ultraを除く)などを組み合わせられます。
先行価格はClassicが96,600円から、Shadowが111,800円から。受付は10月30日までで、素材は316Lステンレス、ブレスレット単体で約100gです。
大切な1本を引き出しにしまいたくない人にとって、これは価格以上の意味を持つ製品かもしれません。逆にいえば、そこまでの思い入れがある時計を持っていない人には、素直にスマートウォッチを1本買うほうが合理的です。自分がどちらなのかを考えてから選びたいところです。
Source: 株式会社LeaguE プレスリリース/価格はMakuakeプロジェクトページより
あわせて読みたい関連記事
CES 2026で初めて紹介したときの記事です。構造の詳しい説明はこちらから。
手首の表に高級腕時計、裏にスマートウォッチ。CES 2026で話題のSmartlet One Classicが面白い
同じ思想を先に形にしていたwenaの終わりについて書きました。
Sonyのwenaが終わるその頃に──同じ思想の製品がCES 2026で話題を呼ぶ皮肉
そのwenaの後継が、クラウドファンディングで史上最高額を集めています。
「wena X」GREEN FUNDINGで支援金額4.7億円突破、スタートアップ国内クラファン史上最高額に
機械式時計とスマートウォッチ、どちらを選ぶかの意識調査です。
「一生もの」に選ばれたのは機械式時計67.2%、スマートウォッチ32.8%|次に買うなら54.0%対46.0%まで差が縮まる【500人調査】
裏側に入れるスマートウォッチ選びの参考にどうぞ。
Apple Watch Series 12が9月18日発売、71,800円から|心拍を一日中5秒ごとに測る新センサー、セラミックケースが2019年以来の復活
高級路線のスマートウォッチという選択肢も広がっています。
GOLDEN CONCEPT、WHOOP 5.0用ケース「Sport Edition」を発売|316Lステンレス+交換可能なストラップ
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











