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Appleの家まわりの製品は、長いあいだ止まっていました。HomePod miniもApple TVも、いま売られているものは4〜6年前の設計です。理由ははっきりしていて、新しいSiriが間に合っていなかったから。ハードだけ新しくしても、肝心の受け答えが以前のままでは意味がない、という判断だったとみられます。
そのSiri AIがようやく形になったことで、止まっていた列が一気に動き出しそうです。米メディア9to5Macが2026年8月15日、Appleが用意している家向け製品のロードマップを整理した記事を公開しました。今秋すぐのものから、まだ何年か先のものまで、6つの製品が並んでいます。
今秋に来そうなのはHomePod miniとApple TV 4K
まず動きが近いとされるのが、この2つです。
HomePod miniは、中身のチップがS5からApple Watch Series 9世代と同じS9系へ、あるいはそれ以上に置き換わるとみられています。加えて新色の追加、無線チップの刷新(昨年iPhoneに載った「N1」と同じものと目されています)、音質の改善。ハードとしては手堅い更新ですが、本命はSiri AIに対応することです。スピーカーに話しかけて用が足りるかどうかは、そこで決まります。
Apple TV 4Kは、A15 BionicからA17 Proへ。9to5Macは「3年前のチップなので、正直やや古く感じる」と率直に書いています。ただ、この世代であればSiri AIの要件を満たし、Apple Intelligenceの一部の処理を本体側で動かせるようになります。リモコンのデザインにも手が入るという報道があります。
価格は現在、HomePod miniが129ドル、Apple TV 4Kが199ドルです。これは6月の値上げ後の水準で、新モデルでも据え置きになることが期待されています。
この2機種については、7月末にもBloombergのGurman氏が「発売間近」と伝えていました。今回のロードマップは、その線をあらためてなぞった形です。
やや先:7インチの画面と、新OS「homeOS」
そのあとに控えているのが、Apple初のスマートホームハブです。開発はかなり前から続いており、9to5Macによると2つのバリエーションがあります。
・画面だけの薄型で、マグネットで壁に取り付けるタイプ
・スピーカーの台座と一体になったタイプ(Google Nest Hubのような形)
登場時期は「10月から来年初頭のあいだ」とされています。前述の2機種と同時に出る可能性も残りますが、そこまでは読み切れないという扱いです。
注目したいのは中身のほうです。画面は7インチの正方形、チップはA18。そして動くのはhomeOSという新しいOSだとされています(少なくとも社内での呼び名)。FaceTime通話、Siri AIとの対話、家じゅうのスマートホーム機器の管理などを担う設計です。多くの人が「HomePad」と呼んでいる製品がこれにあたります。
家の壁に7インチの画面が貼り付いていて、そこに話しかければ家電が動く。Googleが昨年出したGemini for Home搭載スピーカーや、Amazon Echo Showがすでにいる場所へ、Appleがようやく入ってくることになります。
フルサイズのHomePodにも更新が控えているとされています。こちらは時期が分かっていませんが、Siri AIに対応できるだけの新しいチップを積むのは間違いなさそうです。
その先:Appleが自分でカメラとドアベルを作る
2026年末から2027年以降になると、話の性質が変わります。Appleがスマートホーム用のアクセサリーそのものを作り始めるという段階です。
具体的に名前が挙がっているのが、セキュリティカメラとスマートドアベルの2つ。ドアベルについては、Face IDで家族を認識して解錠するという構想が以前から報じられています。これまでAppleは、家まわりでは規格とソフト(HomeKit、そして共通規格Matter)を用意する側に回り、実際の機器は他社に任せてきました。そこから一歩踏み出して、RingやNestと同じ土俵に立つことになります。
発売時期は分かっていません。ただ、iOS 27のコードに関連する痕跡が見つかったという報道もあり、準備は進んでいるようです。
いちばん先にあるのが、ロボットアーム付きのスマートディスプレイです。画面は9インチに大型化し、アームで首を振る。海外では「卓上ロボット」と呼ばれています。これは相当先の話として扱っておいたほうがよさそうです。
Apple Watchを使っている人には、どう効いてくるか
ここまで並べると家電の話に見えますが、Apple Watchを使っている方にとっても無関係ではありません。
ひとつはSiri AIが家の側にも回ってくることです。この秋のwatchOS 27では、Apple Watch上でSiri AIが動くようになります。腕元で言ったことが家の機器に通り、家に置いたスピーカーでも同じ受け答えが返ってくる。ばらばらだった窓口が揃うのは、実際に使ううえでは大きな違いです。
もうひとつはチップの共通化です。HomePod miniにApple WatchのS9系チップが載るという話は、Appleが腕時計向けに育ててきた省電力チップを家の機器にも使い回し始めた、ということでもあります。腕と家で同じ土台を共有する形になります。
ただし、Apple Watchから使えるようになる家の機能が具体的に何なのかは、まだ何も発表されていません。ここは製品が出てからの確認になります。
まとめ
9to5Macが整理したロードマップは、次のようになります。
・今秋: HomePod mini(S9系チップ・新色・Siri AI対応)、Apple TV 4K(A17 Pro・リモコン刷新)
・10月〜来年初頭: 7インチのスマートホームハブ、新OS「homeOS」、A18チップ
・時期未定: フルサイズHomePodの更新
・2027年以降: セキュリティカメラ、スマートドアベル
・さらに先: ロボットアーム付きの9インチディスプレイ
いずれも現時点では報道ベースで、Appleは何も認めていません。ただ、4〜6年動かなかった製品群が一斉に動き出す流れ自体は、複数のメディアで一致しています。
家の中の機器をどのメーカーで揃えるかは、一度決めると簡単には変えられない選択です。すでに他社のアプリで家じゅうをまとめている方なら、いま慌てて動く理由はありません。逆に、これから揃えようとしている方にとっては、秋まで待ってから考える価値のある半年になりそうです。
Source: 9to5Mac
画像出典: Unsplash(フリー素材)
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