正確な時刻を把握できる腕時計は、登山の必須アイテムの一つ。
最近は現GPSでの現在地把握などもスマートフォンで行えるようになりましたが、それを腕元でサッと行いたい……という人は、ぜひスマートウォッチの導入を検討しましょう。
登山に適した機能を搭載したスマートウォッチには、高度や気温、歩いてきたルートなどを簡単に確認できるモデルも多数。
スマホや紙の地図を出す機会はグッと減り、登山がより快適で楽しくなるはずです。
そこで今回は、登山で役立つスマートウォッチを最新ラインナップで紹介します。
登山でスマートウォッチを使うメリット
登山情報を腕元で確認できる
登山向けのスマートウォッチには、地形図表示やルートナビ、現在地の即時確認など、行動判断に直結する機能がまとまっています。事前にルートを登録しておけば、コースアウト時にバイブで注意を促してくれるため、悪天や分岐の多い尾根でも迷いにくくなります。気圧センサー搭載機なら気圧の変化から天候の崩れをいち早く察知でき、標高や気温、移動速度といった基本情報を常に手元でチェックできます。
心拍数や消費カロリーなどと合わせて山行ログが取れる
スマホの登山アプリだけでは見えにくい生体データも、スマートウォッチなら細かく記録できます。心拍やVO2MAX、運動負荷や回復度合いなどをルート・標高と紐づけて振り返れるため、次の山行計画の精度が上がります。記録はスマホアプリに自動同期されるので、グラフやヒートマップでの詳細分析や共有もスムーズです。
登山におけるスマートウォッチの有用性については下記記事もご参照を!
【ヤマレコ】の中の人に聞いた登山用スマートウォッチのすすめ!! 第1回「登山にこそスマートウォッチが必要な理由」
オススメのブランドはGarmin、SUUNTOなど
アウトドア向けに強いのはGarminとSUUNTOで、登山地図やオフラインマップ、デュアルバンドGPS、ソーラー充電など実用装備が充実しています。Apple Watchもアプリの豊富さと視認性の高い表示が魅力で、日帰り中心なら十分戦力になります。ケースや保護ガラスを併用すれば耐久面の不安も抑えられます。
登山に着けていきたい最新スマートウォッチ
Suunto Vertical 2 ステンレス 99,000円/チタン 119,900円
1.5インチのLTPO AMOLED(466×466、最大2,000ニット)とサファイアクリスタルで、日差しの強い稜線でも表示が見やすいのが特徴です。L1+L5のデュアルバンドGNSSにより谷筋や樹林帯でも測位が安定し、無料オフラインマップで電波圏外の縦走も安心。登りでは勾配と残り標高を見やすく提示するClimb Guidanceがペース配分を助けます。暗所やテント場で活躍するLEDフラッシュライト、GPS連続最大65時間(ツアー最大250時間)、日常最大20日間のスタミナは長期遠征やバイクパッキングでも頼りになります。
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Suunto Vertical 84,887円〜/Suunto Vertical Solar UTMB World Series 125,453円
スントの定番フラッグシップ。無料のオフラインマップや高度なルートナビに加え、デイリー最長60日、ツアーモード最長500時間という圧倒的なバッテリーで、荷物を増やさずに長期山行へ挑めます。ソーラーモデルは好天時に発電して稼働時間を底上げでき、補給ポイントが限られる縦走で心強い存在。UTMB限定版はコレクション性が高く、ウルトラ志向のユーザーにも響きます。
Garmin(ガーミン)
fēnixシリーズ
Garminの象徴的なマルチスポーツ最上位。AMOLED/Dual Power(ソーラー)/MicroLEDなど表示と電池の選択肢が幅広く、43〜51mmのサイズ展開で手首に合わせやすくなっています。地図ナビ、先進のトレーニング指標、頑丈なボディ、マイク・スピーカー対応と、日常から本格アクティビティまで“全部入り”の使い勝手。最新テクノロジーやinReach対応モデルも上位で選択できます。
モデル名 | 価格(税込) |
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fēnix 8 AMOLED 43/47mm | 178,000円 |
fēnix 8 AMOLED 51mm | 198,000円 |
fēnix 8 Dual Power 47mm | 178,000円 |
fēnix 8 Dual Power 51mm | 198,000円 |
fēnix 8 Pro AMOLED | 206,800円 |
fēnix 8 Pro MicroLED | 318,800円 |
fēnix E | 138,000円 |
※税込・公式表示。構成により異なる場合があります。
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epixシリーズ
fēnix譲りのスポーツ・ナビ機能に、AMOLEDの美しい表示と都市にも馴染むデザインを加えたハイエンドモデルです。見やすい地図表示に加え、通知や音楽、決済(対応モデル)など日常機能が高水準で、平日も週末の山も一台で完結したい人に向きます。
モデル名 | 価格(税込) |
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epix Pro 47mm | 121,800円 |
Instinctシリーズ
ミルスペック準拠の耐衝撃・防水・耐熱性能で、壊れにくさと電池持ちを重視する人の定番。AMOLEDの視認性重視モデル、ソーラーで長時間稼働のDual Power、タクティカル仕様、アナログ針融合のCrossoverなど、目的別の派生が豊富です。軽量で装着感が良く、ナビやセンサー類も充実。限定カラーのスーパーノヴァコレクションや、最新のCrossover AMOLEDも注目です。
モデル名 | 価格(税込) |
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Instinct 3 AMOLED | 79,800円 |
Instinct 3 Dual Power | 71,800円 |
Instinct 3 Tactical | 87,800円 |
Instinct 3 スーパーノヴァコレクション | 71,800円〜79,800円 |
Instinct Crossover AMOLED | 92,800円 |
Instinct Crossover AMOLED Tactical | 107,800円 |
Instinct Crossover | 77,000円 |
Instinct E | 52,800円 |
Instinct 2X Dual Power | 68,200円 |
Instinct 2 Dual Power | 62,700円 |
tactixシリーズ
暗視対応、ステルスモード、ジャンプマスターなど戦術系のプロユース機能を搭載。AMOLEDで地図やデータが見やすく、過酷な環境下で確実に動作する信頼性を重視するユーザーに適します。
モデル名 | 価格(税込) |
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tactix 8 | 238,000円 |
Enduroシリーズ
ウルトラマラソンやファストパッキングなど、超長時間のアクティビティに特化したロングバッテリー機。軽量で装着感にも優れ、補給の少ないルートでも安心して持ち込めます。
モデル名 | 価格(税込) |
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Enduro 3 | 148,000円 |
Polar(ポラール)
Grit X2(アウトドア)
登山やトレイル、MTBなど屋外での長時間アクティビティに特化したシリーズ。堅牢なボディと高精度の測位に加え、VAM(平均登坂速度)やブレッドクラム、オフライン地図など実地で効く機能がそろい、スタミナ管理もしやすくなっています。
Grit X2 Pro(¥121,000~)
MIL-STD-810H準拠のタフネスに、有機EL×サファイア、デュアルバンドGPSを搭載。新設計アンテナで測位性能を底上げし、USB-C高速充電にも対応。VAMやHill Splitter、FuelWise、天気・コンパスなどアウトドア計測が充実し、Titanはチタンベゼルで軽量化も果たしています。
公式サイトで詳細を見る Amazonで詳細を見る
Grit X2(¥75,900)
上位の良さを残しつつ、必要機能を絞って価格を抑えた一本。初めての登山用スマートウォッチとしても扱いやすく、地図や登坂関連指標など山で効く要素をしっかり押さえています。
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TicWatch(Mobvoi)
TicWatch Atlas(Black / Silver)|¥27,499(Black)/¥25,000(Silver)
サンドブラスト加工のスチールケースにサファイアクリスタルの風防を組み合わせ、傷に強い堅牢設計を採用。防塵・耐水・耐衝撃に配慮したボディに2GB RAM+32GB ROMを備え、転倒検出や緊急SOSにも対応します。低消費電力ディスプレイでスマートモードとエッセンシャルモードを切り替えられ、コンパス・気圧計・高度計も内蔵。取得データはStravaやadidas Running、Nike Run Clubなどと連携して共有できます。
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TicWatch Pro 5 Enduro(Obsidian / Slate)|参考:¥22,523〜¥21,500
最新Wear OSとSnapdragon W5+ Gen 1でサクサク動作。スマートモードで最大約90時間のロングバッテリーに加え、FSTN×AMOLEDの2層ディスプレイで屋外視認性と省電力性を両立しています。心拍・SpO2・睡眠・体表温度変化、VO2MAXなど健康機能が充実し、GPS/GLONASS/Galileo/BeiDou/QZSSの5衛星測位に対応。Suicaは非対応ながら、一部カードでVisaのタッチ決済が使え、通話やGoogle系アプリ、登山アプリの拡張性も魅力です。
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TicWatch Pro 5 Enduroの徹底レビューはこちら
https://www.smartwatchlife.jp/52602/
TicWatch Pro 5(Obsidian / Sandstone)|参考:¥19,975〜¥17,500
Android向けの多機能フラッグシップ。Wear OSの豊富なアプリ、マイク&スピーカーで通知の確認から返信、通話や音声入力までこなします。FSTN×AMOLEDの2層ディスプレイで視認性と省電力を両立し、5衛星測位で登山アプリとも好相性です。
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TicWatch Pro 5の徹底レビューはこちら
https://www.smartwatchlife.jp/48888-2/
Amazfit(アマズフィット)
T-Rexシリーズ(耐久性重視のアウトドアモデル)
軍用規格準拠のタフ設計で、登山やキャンプ、沢沿いの行程でもガシガシ使える安心感があります。地図のインポートやロングバッテリーに対応しつつ価格が手頃で、初めてのアウトドアスマートウォッチにも選びやすいシリーズです。
モデル名 | 価格(税込) | 特徴 |
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Amazfit T-Rex Ultra 47mm | 49,900円 | シリーズ最上位のフラッグシップ |
Amazfit T-Rex 3 48mm | 39,900円 | 頑丈さとコスパのバランスが良好 |
Amazfit T-Rex 3 Pro | 59,900円 | チタン合金&サファイアガラス、オフラインマップ対応 |
使用レビューも参考にして、サイズ感や表示の見やすさ、アプリ連携の相性をチェックすると失敗が減ります。
Amazfit T-Rex 3使用レビュー。登山向けスマートウォッチでコスパ最高!
Galaxy Watch(サムスン)
Galaxy Watch Ultraシリーズ(最上位フラッグシップ)
耐久性を高めたタフ設計に高精度センサー、ロングバッテリー、デュアルGPSを搭載。過酷な環境や長時間のアクティビティに耐えるつくりで、トライアスロンや縦走登山まで幅広く対応します。
モデル名 | 価格(税込) | 特徴 |
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Galaxy Watch Ultra(2024, LTE, 47mm) | 126,940円 | 初代Ultra。軽量かつ高性能 |
Galaxy Watch Ultra(2025, LTE, 47mm) | 126,940円 | スキンダイビング対応などの進化 |
Apple Watch Ultra 3(アウトドア最上位)
最新モデルは最大42時間のバッテリー(低電力では72時間)でスタミナが向上し、表示はLTPO3世代の広視野角OLEDに進化して、ケースサイズそのままに画面の実効表示領域が拡大しています。5G対応に加えて衛星経由の緊急SOSを備え、圏外でも位置共有や通報が可能になりました。
日常の利便性と登山・ダイビングの堅牢性を両立した、Appleのアウトドア最上位モデルです。
登山でのモデル選びのコツ
ロング縦走や遠征中心なら、Suunto Vertical 2やGarmin Enduro 3、fēnix 8 Pro(ソーラー系)のようにバッテリー重視のモデルが安心です。地図表示の見やすさを優先するなら、Garmin epixやfēnixのAMOLED系、Apple Watch Ultra 3の広視野角ディスプレイが好相性。壊れにくさと電池の保ちを最優先する人はGarmin Instinct系やAmazfit T-Rex系が有力で、価格重視ならTicWatch Atlas/Pro 5系やAmazfit T-Rex 3が狙い目です。
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