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Google Pixel Watch 2とApple Watchを専門サイトが徹底比較! 勝つのはどっち?

NEWS

2023.12.01

iPhone陣営のApple Watchに対抗しうる存在として、Google自らが手掛けたスマートウォッチとして2022年に発表されたGoogle Pixel Watch。

初登場時からSuica対応など、さすがの多機能ぶりで話題を呼びました。

そして2023年に発表されたのが、その第2世代モデルとなるGoogle Pixel Watch 2。

Android向けスマートウォッチの最高峰モデルの一つは、Apple Watchと比較して優れているのでしょうか。

今回はApple Watch Series 9とGoogle Pixel Watch 2の比較レビューをお届けします。

なお今回のレビューではブランド側からお借りした製品を使用していますが、広告記事ではありませんので率直に感想をお伝えいたします!

またGoogle Pixel Watch 2の使用レビュー、Apple Watch Series 9の使用レビューは別の記事がありますので、本記事の末尾にリンクを掲載しておきます。

レビューするモデルはこちら!

Google Pixel Watch 2

¥51,800(Bluetooth/Wi-Fiモデル)

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Apple Watch Series 9

¥64800(45mm・シルバーケース・GPSモデル)

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主要な搭載機能を比較

まずは両モデルが、スマートウォッチの一般的な機能をどれくらい搭載しているかをチェックしてみます(編集部調べのデータです)。

緑色の部分が搭載されている機能になります。

見ての通り、どちらのモデルも一般的なスマートウォッチに搭載されている機能はほぼ全て搭載しています。

・Suicaを含めて複数の決済機能に対応していること
・マイク&スピーカーを搭載していて、音声入力(Apple WatchはSiri、Pixel WatchはGoogleアシスタント)を利用できること
・App Store、Google Playのストアを通じてスマホのように多くのアプリを追加できること

などは高性能モデルの証といえます。

そのほか気圧・高度計やコンパス、皮膚温センサー、GPS等の位置測位システムなども搭載していて、センサー類を見ても非常に高性能なモデルだと分かります。

この表では最大酸素摂取量(Vo2MAX)の計測がApple Watchはできて、Pixel Watchの純正アプリではできない……という点のみが違いですが、より細かく見ていくと両モデルには色々な違いがあるので、以下でレポートしていきます。

価格について

最安のモデルはPixel Watchが51,800円(Bluetooth/Wi-Fiモデル)、Apple Watchの通常シリーズは59,800円(41mm、GPSモデル、アルミニウムケースの場合)と、Pixel Watchのほうが安いです。

ただApple WatchにはApple Watch SEという廉価版のモデルがあり、通常シリーズのモデルより一部の機能は劣るものの、34,800円とPixel Watchより大幅に安くなっています。

なのでApple Watch SEまで含めれば、Apple Watchのほうが安いといえます。

サイズやカラバリについて

サイズやカラーなどのバリエーションは、Apple Watchのほうが豊富です。

Pixel Watch 2のカラーバリエーションは以下の形です。

分かりやすく書くと、ケースのカラーはブラック、シルバー、ゴールドの3色があり、シルバーのみバンドのカラーが2タイプ用意されています。

・マットブラック アルミケース/ Obsidian アクティブバンド
・ポリッシュド・シルバー アルミケース/ Bay アクティブバンド
・ポリッシュド・シルバー アルミケース/ Porcelain アクティブバンド
・シャンパン・ゴールド アルミケース/ Hazel アクティブバンド

なおサイズは41mm一択のみで、ほかの選択肢はありません。

41mmというサイズは、スマートウォッチとしては小ぶり。

見た目はスマートな一方で、操作性や視認性はより大画面のモデルのほうが上になります。

一方のApple Watchは、通常シリーズのサイズは41mm、45mmの2タイプがあり、SEやUltraというモデルまで含めれば、40mm、44mm、49mmというサイズもあります。

またケースの素材もアルミニウム、ステンレス、チタンと複数のものを選択可能。

カラーもシルバー系、ブラック系を中心に、女性にも似合うカラーが複数用意されています。

そして購入時に選べるバンドも、Pixel Watchはアクティブバンドと呼ばれるゴム系のバンドのみですが、Apple Watchはそれに加えて繊維素材のバンド、金属素材のバンド、革製のバンドなどがあり、カラーも非常に多くのバリエーションがあります。

Apple Watchが優位な機能

健康系の機能

ではまず、Apple Watchのほうが優れている機能をチェックしていきます。

健康系の機能、運動系の機能は両モデルとも充実しており、睡眠計測などはともにハイレベルですが、Apple Watchのほうが分がある部分があります。

たとえば血中酸素濃度の測定に関しては、Pixel Watchは睡眠計測の測定結果などには表示されているものの、単独で表示される部分は見当たりません(このあたりは追って調査します)。

血中酸素濃度の測定については、Apple Watchのほうが使いやすいといえるでしょう。

またPixel Watchにない機能で、Apple Watchにある機能の代表格といえば、心電図の機能。

測定結果は洞調律、心房細動、低心拍数、高心拍数、判定不能のいずれかに分類されます。

心房細動という一種の異常を実際に判定された人は多く、その結果として病院にかかって助かった……という報告も寄せられています。

このApple Watchの心電図機能を利用したクリニックの外来も日本であり、その精度はかなり信頼性がおけるといえるでしょう。

なおPixel Watchにもスペック上では「心電図アプリに対応する多目的電気センサー」が搭載されてはいますが、日本では認可の関係で使えない状況となっています。

【あわせて読みたい】

Apple Watchの心電図アプリの使い方&見方を徹底解説!

Apple Watchで「不規則な心拍」の通知→検査でも異常アリ! 「Apple Watchスゲー」の声 

対応するアプリが多い

Google Pixel WatchはAndroid系列のアプリ、Apple WatchはiPhone(iOS)系のアプリで、それぞれスマートウォッチに対応したアプリを利用できます。

その拡張性は両者とも高いのですが、Apple Watchのほうが対応するアプリが多く、便利なアプリも多い印象があります。

日本ではiPhoneの勢力が強いこともあり、国産のアプリでもApple Watchには対応しているけどPixel Watch(Android系のWear OS)には非対応というアプリも多いです。

この点はApple Watchの優位性といえるでしょう。

キャッシュレス決済(電子マネー)の対応ブランドが多い

Google Pixel WatchがSuicaやクレジットカード(VISAとMastercard)のタッチ決済に加え、「iD」「QUICPay」に対応したことは大きな変化ですが、キャッシュレス決済(電子マネー)が便利なモデルといえば、やはりApple Watch。

ザザッと上げるだけでも、以下の決済方法に対応しています。

●交通系ICカード

・Suica(登録方法や使い方はこちらをクリック!)
・PASMO(登録方法や使い方はこちら!)
・ICOCA(登録方法や使い方はこちら!)

●そのほか、クレジットカードと連携した決済

・iD(登録方法や使い方はこちら!)
・QUICKPay(登録方法や使い方はこちら!)
・Tマネー
・LINE Pay(登録方法や使い方はこちら!)
・メルペイ
・WAON
・nanaco(登録方法や使い方はこちら!)

●QRコード、バーコード決済

・PayPay(登録方法や使い方はこちら!)
・au PAY

一方で、Wear OS陣営はのキャッシュレス決済は、まだまだ発展途上の段階です。

決済手段の多様さについては、まだまだApple Watchが勝っています。

換えバンドやケースのバリエーションの豊富さ

Apple Watchは購入時に選べるApple純正のバンドのバリエーションが非常に多いです。

そして、圧倒的なシェアの高さを誇るため、Apple以外のブランドが発売するサードパーティ製(他社製)の替えバンドもメチャクチャ多いです。

このあたりは「スマホのケース売場でiPhoneケースの種類がメチャクチャ多い」というのと事情は一緒です。

上記の写真はG-SHOCKに見せかけて、G-SHOCK風のケース一体型バンドをまとったApple Watchなのですが、こんなカッコいいバンドもあります。

高級時計風の見た目に変身できるものもありますし、ダイソーで100円で購入できるバンドもあります。

Pixel Watchシリーズも替えバンドは比較的多い方ですが、やはりApple Watchには負けるため、この点はApple Watchの優位性といえるでしょう。

あわせて読みたい:この写真、実はApple Watch! 完成度高すぎの「G-SHOCK風カスタム」の秘密を投稿者に聞きました

バッテリーの持続時間

Apple Watchの通常モデルのバッテリーの持続時間は最大18時間で、低電力モードにすると36時間持続します。

一方のPixel Watch 2は「常に表示状態のディスプレイで 24 時間使用可能」というのが公式の表記です。

この数字だけ見ると、普通に使う分にはPixel Watch 2のほうがバッテリーの持続時間は長そうに見えますが、筆者が使った感覚ではそうではありませんでした。

詳しくはPixel Watch 2のレビュー記事に記載していますが、Pixel Watch 2は夜に充電して睡眠計測も行うと、24時間持たずにバッテリーが切れそうになることが何度かありました。

特に100%まで充電できず、80%くらいで充電を終えてしまったときは、バッテリー切れが多く起こる印象でした。

一方のApple Watchは、持続時間は18時間という表記ですが、夜に充電すると翌日の夜までしっかりバッテリーが持つことが多いです(数年使ってバッテリーが劣化してくると、途中で落ちてしまうこともあります)。

Apple Watchは100%まで充電できなくても、80%程度まで充電をできていればバッテリーが持つことが多く、「最大18時間」という表記は控えめな見積もりなのかな…という印象です。

スマートウォッチの世界では、ブランド公式の「バッテリー持続時間」よりも実際の持続時間は少ない……ということは結構あるので、Apple Watchのようなケースは珍しいです。

運動系の機能

ランニング等の運動能力の指標である最大酸素摂取量(Vo2MAX)はApple Watchは計測できますが、Pixel Watchの純正アプリでは計測できませんでした。

また運動中の時計本体で見られる指標の充実度・見やすさや、運動終了後に見られるデータの詳細さもApple Watchが上といえます。

上はランニングの計測結果の画面です。

そしてこちらの写真はランニングの計測中の画面。

心拍ゾーンなどが非常に見やすく表示されており、Pixel Watchでも同じような表示にはできるのですが、見やすさはApple Watchのほうが上です。

「運動不足解消に少しジョギングを始めてみたいなー」という人にはどちらのモデルでも事足りると思いますが、本格的にランニング等に取り組む人にはApple Watchのほうが満足感は高いはずです。

Google Pixel Watchが優位な機能

着用時のストレスのなさ

ではPixel Watchのほうが優れている機能もチェックしていきます。

着用しているときの腕へのストレスのなさは、筆者はPixel Watchのほうが上だと感じました。

なおケース単体の重量は31g程度と同じです(Apple WatchはSeries 9の41mmモデルの場合の重量)。

一方で、Pixel Watchは画面がラウンド型(円形)で、Apple Watchはスクエア型(四角形)と形状が異なり、この違いで腕へのストレスが変わってきます。

Apple Watchは時計の四方に角があり、デジタルクラウンの出っ張りも右上部分にあるので、手首の骨に時計本体が当たったり、服に引っかかったりすることは多いです。

一方のPixel Watchは全体の形状が円形で、ディスプレイも局面を描いているため、服を着たときの腕へのひっかかりも少なめ。

デジタルクラウンの位置も時計の真ん中で、手首の骨に当たらない位置にあります。

Pixel Watchの「小ささ」に不満を覚える人もいるかもしれませんが、この着用時のストレスのなさはPixel Watchのメリットといえるでしょう。

ウォッチフェイスの種類が多い

Apple Watchの弱点と言えるポイントの一つがウォッチフェイス。

Apple WatchではApple公式が認めるウォッチフェイス以外は基本的に使用できないからです(いろいろ工夫すれば使えますが、使い勝手が悪いです)。

一方でPixel Watchシリーズを含むWear OSのスマートウォッチは、アプリストアでWatchののアプリを追加すれば、そこで公式以外の無数のウォッチフェイスをダウンロード可能です。

有料のものも無料のものも膨大なバリエーションがあり、自分でウォッチフェイスを作ることすら可能です。

この点はPixel Watchシリーズを含むWear OSのスマートウォッチの優位性と言えるでしょう。

女性にも男性にも似合うポップなデザイン

Apple Watchがスクエア型の近未来的なスマートウォッチなのに対し、Pixel Watchはクラシカルな円形ケース。

丸みを帯びたデザインはポップでもあり、「カッコよさ」より「カワイさ」を重視する人にはお勧めといえます。

ポップさと快適さが一体となった、スリムでスマートなフォルムになっていますし、特に女性にはPixel Watchのほうが好みだし使いやすいという人が多いのではないでしょうか。

Androidスマホで使える

Apple Watchの最大の弱点は「iPhone以外でのスマートフォンでは使えない」という点にあります。

そのため「高性能なスマートウォッチが欲しいなぁ。じゃあApple Watchを買おうか」と思っても、スマホがAndroidの場合はApple Watchは使えないわけです。

一方でGoogle Pixel Watch 2は、Google製のスマートフォンだけでなく、Androidスマートフォンで使用可能。

そのため「Androidスマートフォンを使っていて、オールラウンドな機能を持った高性能なスマートウォッチが欲しい」となった場合は、Google Pixel Watch 2は非常にオススメといえます。

どちらも優秀な機能

……と色々な点を比較してきましたが、「どちらも甲乙つけがたく凄いな!」という機能もやはり多いです。

・高精細で非常に美しいディスプレイ表示

・デジタルクラウンでも上下動や拡大縮小ができる操作性の良さ

・ウォッチフェイス上に複数のアプリや指標を表示可能で、ワンタップでジャンプが可能

・SiriやGoogleアシスタントの音声入力が便利

・LINEの閲覧のみならず、返信まで行える

などなどは、両モデルに共通する素晴らしさです。

上で「Apple Watchの方が優れている」「Pixel Watchのほうが優れている」と書いたポイントも、「比較したら勝っている」と筆者が感じただけで、どちらも非常にハイレベルな機能を持っていることは間違いありません。

どちらのモデルも高性能なスマートウォッチを探している人には非常にオススメです!

なお両モデルのレビュー記事は以下の「あわせて読みたい」からぜひチェックを!


●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者6000人程度)でも各種レビューを行っています!

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Google Pixel Watch 2使用レビュー。Android向けスマートウォッチの最高峰モデル!

Apple Watch Series 9開封レビュー! 進化はちょっと微妙?

Galaxy watch 6使用レビュー。Android向けスマートウォッチの最強モデル! 

 

 

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