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通販で大きな家具を買うとき、いちばん不安なのは「本当に部屋に入るのか」「一人で組み立てられるのか」ではないでしょうか。スペック表を見ても、そこは書いてありません。
今回、LiberNovoの電動ワークチェア「Omni Pro」をメーカーからお借りしました。この記事では、製品の評価そのものではなく、箱が届いてから座れる状態になるまでに絞ってお伝えします。届いた箱の大きさ、開けたときに何が入っていたか、組み立てに何分かかったか。買う前に知っておきたかったことを、そのまま記録しました。
※本記事で紹介する LiberNovo Omni Pro は、メーカーから製品の提供を受けて執筆しています。掲載前に提供元へ内容を共有していますが、評価および掲載内容の最終判断は編集部が行っています。また、本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。
まず、箱が大きい
正直に書くと、届いてから開封するまで2日ほどかかりました。開けるなら部屋を片付けてからにしよう、段ボールを捨てられる日に合わせよう、と考えているうちに、玄関に置きっぱなしになっていたのです。
それくらいの存在感がある箱でした。数字にすると次のとおりです。

梱包箱。3歳の子どもと並べると大きさが伝わると思います(顔は加工しています)
| 項目 | 実測・表記 |
|---|---|
| 箱の外寸 | 738 × 703 × 518mm |
| 三辺合計 | 約196cm(宅配便の200サイズ相当) |
| 総重量(梱包込み) | 37kg |
| 正味重量(椅子本体) | 23.2kg |
三辺合計196cmというのは、宅配便で送れるサイズのほぼ上限にあたります。そして総重量37kg。梱包材と付属品だけで14kg近くある計算です。
ここで大事なのは、37kgの箱を持ち上げようとしないことです。玄関から部屋まで運ぶ必要がある場合も、抱えるのではなく、床を滑らせるか、開けてからパーツごとに運ぶほうが安全だと感じました。
必要な作業スペースは2〜3畳ぶん
もうひとつ、事前に用意しておくべきものがあります。床のスペースです。
段ボール箱を寝かせただけで、畳1畳ぶんくらいの面積を占めます。さらに組み立てを始めると、そこから取り出したパーツを並べ、大判のガイドを床に広げ、自分がしゃがんで作業する場所も必要になります。体感としては2〜3畳ぶんは確保しておいたほうがいいと感じました。
部屋の隅の空きスペースで済ませようとすると、途中でパーツを踏みそうになったり、ガイドを見るために立ち上がる回数が増えたりします。先に片付けてから開けるのが正解です。
箱のラベルで分かること
外箱に貼られたラベルには、思ったより多くの情報が載っていました。開封して捨ててしまう前に、ここは撮っておいて正解でした。

| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| モデル | OC1-PRO |
| 色 | グラファイトグレー |
| バージョン | 標準シート |
| 規格 | ANSI BIFMA X5.1 / EN1335-2 |
| 生産国 | 中国 |
| 認証 | PSE、CE、RoHS ほか |
ANSI BIFMA X5.1はアメリカの事務用椅子の耐久性規格、EN1335-2はヨーロッパのオフィスチェア規格です。安価な椅子ではこうした記載が見当たらないことも多いので、どこまで試験を通しているかが分かるのはひとつの安心材料になります。
電動製品なのでPSEマークがあるかどうかも気になるところでしたが、こちらもきちんと表示されていました。
ツールキットに、軍手まで入っていた
箱を開けて最初に感心したのが、「Tool Kits」と書かれた専用の小箱が独立して入っていたことです。
中を開けると、組み立てに必要なものが個別に袋詰めされていました。そして軍手まで同梱されていたのには驚きました。袋には「手袋着用」の注意書きが赤枠で印刷されていて、多言語で表示されています。
家具を組み立てるとき、手が汚れたり、金属の角で指を痛めたりするのはよくあることです。それを見越して手袋が入っている。この箱の中にあるものだけで組み立てが完結するという設計は、地味ですが確実に体験を良くしていると感じました。

左:独立した小箱で入っているツールキット / 右:中身。六角ドライバー・予備ネジ・軍手
説明書が、段ボール箱と同じくらい大きい
もうひとつ驚いたのが説明書です。
箱を開けた最上部に入っていた組み立てガイドが、段ボール箱の面とほぼ同じサイズという大判の紙でした。小さく折りたたまれた説明書を広げて、細かい図を目を細めて見る、という作業がありません。図がそのまま大きいので、床に広げれば作業しながら横目で確認できます。

内容も分かりやすくできていました。部材にはA・B・C…と記号が振られ、図と一対一で対応しています。取り付ける部材は青色でハイライトされ、動かす方向が赤い矢印、ネジを締める位置は緑色の拡大図で示されます。文字による説明はほとんどなく、図だけでほぼ完結する構成です。
そして日本語がしっかりしている。海外製品の説明書にありがちな、機械翻訳のような不自然な言い回しがありません。冊子も2種類入っていて、ひとつは「電動ワークチェア 取扱説明書」、もうひとつは「4ステップ調整 集中もリラックスもこの一台で」と題された初期設定マニュアルです。どちらも印刷や紙質がきちんとしていて、製品の価格帯に見合った作りだと感じました。
右上にはQRコードがあり、組み立てガイド動画も見られるようになっています。

左:ガイドの表面(工程1〜4) / 右:裏面(工程5〜12)
組み立ての手順
全体の流れは、メーカーが公開している組み立てガイド動画がいちばん分かりやすいので先に置いておきます。英語のナレーションですが、日本語字幕が付いています。
メーカー公式の組み立てガイド動画。ここから先は、実際に組んでみて分かったことを書いていきます
同梱部材にはA・B・C…と記号が振られ、ガイドの図と一対一で対応します。ネジはW・X・Y・Zの4種類で合計10本だけ。工程は12ありますが、ネジを使うのは5つで、残りは差し込む、スライドさせる、溝を合わせるといった作業です。工程数の多さに身構える必要はありません。
家具らしくないのが工程6の「配線の接続」です。バックサポートバーから伸びるType-C端子を、座面後部のポートに差し込みます。この1本が、のちに肘置きのボタンで動かす腰の支えと、座面のファンをつないでいます。組み立て中は「なぜ椅子に配線が」と思いましたが、使い始めて意味が分かりました。
手順3で「そんな部品はない」と手が止まった
最初に手が止まったのが工程3の「バックサポートスライドの取り付け」でした。部材リストを何度見ても、そんな部品が見つからないのです。袋を開け直したり梱包材の間を探したりして、しばらく悩みました。
答えは図のなかにありました。これは独立した部品ではなく、すでに取り付けたバックサポートバーの上端から引き出す構造だったのです。「取り付け」という言葉から別部品だと思い込んだのが原因でした。ここは覚えておくと数分節約できます。

左:バックサポートバーの上端から引き出したスライド部 / 右:手で引き出しているところ
ネジと工具で迷う余地がない
逆に、ここは感心したという点も書いておきます。
ネジが記号で区別されていて、どのネジをどこに使うかで迷いません。ガイド側にも同じ記号が書かれているので、袋から取り出して照合するだけです。しかもすべてのネジが、同梱の六角ドライバー1本で締められます。
付属のドライバーは、赤と黒のグリップに滑り止めが付いた、けっこうしっかりした作りのものでした。先端はボール状になっていて、斜めからでも入ります。この1本以外に工具を用意する必要がありません。

組み立て家具でつまずくのは、たいてい「ネジの取り違え」と「工具が足りない」の2つです。その両方が構造的に起きないようにしてあるのは、地味ですが効いています。
いちばんの山場は、最後のネジ1本だった
ところが、ネジで最大の山場が待っていました。工程4の最後、座面ベースを左右各1箇所ずつネジで留める部分です。
場所を正確に書いておきます。座面を裏返すと、キャスターベースとの接合部あたりにネジが何本か見えますが、問題になるのは中央にあるネジではなく、その外側、座面ベースの縁のところにある1本です。これが左右に1箇所ずつあります。

片側は位置をずらしながら差したら入りましたが、反対側がまったく入りません。空回りするだけで手応えがなく、別のネジに替えても同じでした。原因はネジではなく穴の位置です。差し込んで嵌める構造なので、見た目には収まっていても数ミリ浅かったり傾いたりして、穴の芯が外れてしまいます。
抜け出せたのは、ライトで穴を照らして「どちらへ押し込めば揃うか」を目で確認してからでした。座面を押さえる・後ろにずらす・押し込む、を同時にやりながら回すと、あっさり入ります。組み立て前に用意しておくものは、実質これだけです。スマホのライトか、手元を照らせる明かり。工具は付属の1本で足りますが、明かりは付いてきません。
なお、これが私に届いた個体固有の問題なのか、製品全体に共通するものなのかは分かりません。同じ箇所で止まる人がいるかもしれない、という前提で書いています。
キャスターベースは金属製で、しっかりした重さ
触ってみて印象的だったのが、キャスターベースが金属だったことです。手に持つとしっかりした重さがあり、樹脂製とは明らかに質感が違います。このベースはアルミ合金の一体成型で、溶接や組み合わせではなく一体で成型されているぶん、塊のような重さになります。
この重さには理由があります。Omni Proは背もたれを160°まで倒せるのですが、深く倒して体重が後ろへ移動しても椅子が浮きません。実際に使ってみると、倒し切っても不安な感じがまったくない。この金属ベースが錘として効いているわけです。正味23.2kgという重さの相当部分は、この安定感と、電動機構とバッテリーの分だと考えると腑に落ちます。

そしてこの重さは、組み立てが終わってしまえば負担になりません。キャスターの転がりが非常に静かで、掃除のときに動かすのも抵抗なくすっと動きます。搬入のハードルと、置いてからの扱いやすさは別の話です。
椅子なのに、USB端子とバッテリーが出てくる
組み立てを進めていて、いちばんワクワクしたのがここでした。座面ベースの裏側にUSB Type-Cの端子があり、さらに手のひらに乗るバッテリーパックが出てきます。バッテリーには持ち手が付いていて、椅子から外して充電する前提の設計だと分かります。椅子ごとコンセントまで運ぶ必要はありません。
ラベルには「10.8Vdc/3000mAh/32.40Wh」、3セル構成を示す型番「3INR19/66」、PSE・TUV・CEの認証マークがぎっしり並んでいます。椅子の付属品というより、電動工具のバッテリーに近い佇まいです。なお公表資料では12Vと案内されていますが、10.8V×3000mAh=32.4Whで数値が整合するので、実際は10.8Vとみてよさそうです。充電は約4.5時間、使い方によっては最大30日もちます。

左:座面裏のUSB Type-C端子。バッテリー充電用 / 右:取り外したバッテリー本体
ちなみに、バッテリーが切れてもリクライニングは動きます。止まるのは肘置きのボタンで操作するもの(腰の前後、マッサージ、座面のファン)だけで、椅子として座れなくなるわけではありません。
組み立てにかかった時間は39分48秒
今回は最初からストップウォッチを回して計測しました。結果は39分48秒。だいたい40分と覚えておけばいいと思います。

| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 実測タイム | 39分48秒 |
| 工程数 | 12工程(表面4+裏面8) |
| 作業人数 | 1人 |
| 使った工具 | 同梱の六角ドライバーのみ |
| ネジの本数 | 10本 |
途中で迷った場所が何箇所かありました。工程3の「バックサポートスライド」で部品を探し、工程4の最後のネジでは穴の位置が揃わず、何度もやり直しています。それらを含めての時間です。
逆に言えば、この2つでつまずかなければ25分程度で終わる内容量です。工程数は12ありますが、ひとつひとつは単純で、力が要る作業もほとんどありません。時間を食うのは作業そのものではなく、迷いのほうです。
ここで押さえておきたいのは、40分という数字が「23kgの電動チェアとしては短い」ということです。組み立て家具で40分というと重い印象を持つかもしれませんが、対象は座面・背もたれ・ヘッドレスト・ガスシリンダー・キャスター5個・バッテリーまで含む、電装品つきのワークチェアです。ネジがわずか10本で済み、工具が1本で足りる設計が、この時間に効いています。
作業を始める前に見積もるなら、「開封から座れるまで1時間」を確保しておけば安心です。梱包材をまとめて片付ける時間も含めて、そのくらいを見ておくと慌てません。
この記事を読んでから組み立てる方は、工程3で部品を探さない、工程4でライトを用意しておくの2点だけ押さえてください。それだけで、私がロスした時間は丸ごと省けます。
まとめ|買う前に知っておきたかったこと
開封から座れる状態になるまでを終えて、通販で買うときに身構えておくべきことは3つでした。
箱が大きく重いこと。三辺合計196cm・37kgなので、持ち上げようとせず、置き場所から考えておく必要があります。2〜3畳ぶんの床を空けておくこと。そして手元を照らせる明かりを用意しておくこと。
逆に、心配しなくてよかったことのほうが多かったです。工具は付属の六角ドライバー1本で足りますし、軍手まで入っています。ネジはわずか10本で、記号で区別されているので取り違えません。説明書は段ボールと同じサイズの大判で、図だけで理解できる作りで、日本語も自然です。作業に力が要る場面もほとんどありませんでした。
組み立て自体は、23kgの電動チェアとしてはかなり親切な設計だと感じました。時間を取られたのは、構造が難しかったからではなく、思い込みと、穴の位置がシビアだったからです。この記事のポイントを押さえておけば、もっと短く終わります。
座り心地や電動機能の実力については、別の記事で詳しくお伝えします。腰の位置がボタンで前後に動くこと、背もたれのパネルごと動くこと、夏場の座面の暑さがファンで解消されることなど、1週間使ってみて分かったことをまとめています。
LiberNovo Omni Pro 実機レビュー|腰の位置がボタンで動く。集中とリラックスを座ったまま切り替えられる電動ワークチェア

組み立て完了。ここまで39分48秒
LiberNovo Omni Pro
公式サイトで詳細を見る
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Source:LiberNovo 公式サイト
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