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Apple Watchは初代が発売された2015年から、ずっと歩数を数えてきました。ところがその歩数をApple純正のコンプリケーションとして文字盤に置くことは、これまでできませんでした。
確認するにはフィットネスアプリを開いて、下へスクロールする必要があります。アクティビティリングは文字盤に置けるのに、歩数だけは純正のコンプリケーションが用意されていない。初代から数えて11年、この状態が続いていました(サードパーティ製のアプリが提供するものは以前からあります)。
2026年9月に発表されたApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4で、ようやくここが変わります。ただし条件がひとつあります。
歩数計そのものが作り直された
Appleはプレスリリースで、この世代の歩数まわりについて「スマートウォッチの中で最も正確な歩数の計測」という見出しを立てています。かなり強い言い方です。
中身はこうです。Appleは「歩数計モデルは、新しい機械学習アルゴリズムを使用して完全に再設計され、屋内ウォーキングまたはランニングのワークアウト中に距離をより正確に測定できます」としています。
屋内という限定がついているのがポイントです。屋外ならGPSで距離が取れますが、ジムのトレッドミルや屋内トラックではそれができません。腕の振りから距離を推定するしかない場面で、精度を上げにきたということになります。
検証の方法も示されている
「最も正確」と言い切る以上、どう確かめたのかが気になります。Appleは脚注でこう説明しています。
「歩数計測の精度のテストは、ビデオによる歩数のカウントで検証された1,000歩の精度テストを使用して、Appleが実施しました。2026年7月時点で市販されていた業界主流の歩数計測ができるスマートウォッチと比較しました」
ビデオで1歩ずつ数えた実測値を正解として、そこからのズレを比べたということです。比較相手は2026年7月時点で売られていた主流のスマートウォッチとされていますが、具体的な機種名は挙げられていません。
心拍数の精度についても同じように比較調査を行っていて、こちらは調査結果のPDFが別途公開されています。歩数のほうは、いまのところ脚注の説明にとどまっています。
文字盤に置けるようになったもの

今回のS11チップで、文字盤に置ける項目が2つ増えました。
ひとつが歩数のコンプリケーションです。Appleは「S11チップにより、新しい歩数のコンプリケーションが利用可能になり、ユーザーは文字盤から直接、リアルタイムで歩数を確認できます」としています。
もうひとつが心拍数のコンプリケーションです。こちらも「一日を通して心拍数をリアルタイムに一目で確認できます」とされていて、再設計された心拍数アプリと組み合わせて使う形になります。Series 12とUltra 4は心拍を一日中5秒ごとに測るようになったので、文字盤に出す意味が以前より大きくなっています。
あわせてSiriモジュラー文字盤という新しい文字盤も加わりました。海外メディアのStuffは、この文字盤を選ぶと歩数が隅に表示されると書いています。
ただしSeries 12とUltra 4でしか使えない
ここが条件です。歩数のコンプリケーションはS11チップを前提にした機能なので、watchOS 27に更新しても旧モデルには出てきません。
watchOS 27自体はApple Watch Series 9以降、SE 3、Ultra 2以降に配信されます。OSが新しくなるので同じ機能が来ると思いがちですが、チップやセンサーを前提にした機能はハードウェアの側で線が引かれます。
もっとも、前提はひとつではありません。Appleの説明では歩数のコンプリケーションはS11チップ、準備度は新しいヘルスセンシングシステムと、それぞれ別のものを前提にしています。どちらもSeries 12とUltra 4にしか載っていないため、結果として使えるモデルは同じになります。
Series 12とUltra 4でしか使えない機能と、旧モデルでも使える機能をApple公式のデータから解説
長く使っている人ほど、この差は効く
Stuffの書き手は、10年近くほぼ毎日Apple Watchを着けてきた立場から、準備度と歩数のコンプリケーションを「何年も待っていた2つ」として挙げています。そして同時に、どちらも新モデルでないと使えないことを残念がっています。
この受け止めは分かる気がします。歩数のコンプリケーションは、機能としては地味です。センサーが増えるわけでも、新しい指標が取れるようになるわけでもありません。ただ、毎日何十回と目をやる場所に数字がひとつ増えるかどうかは、使い心地としては小さくない差です。
10,000歩という数字がどこまで万人向けの目標なのかは、いろいろな見方があります。それでも歩数を日々の目安にしている人は多いはずです。その人にとっては、アプリを開いてスクロールする手間が消えることの意味は大きいでしょう。
まとめ
Apple Watch Series 12とUltra 4では、歩数と心拍数を文字盤に置けるようになりました。歩数計モデルも機械学習で作り直され、屋内のウォーキングやランニングでの距離測定が改善されています。Appleは「スマートウォッチの中で最も正確」としていて、ビデオで数えた1,000歩との比較で検証したと説明しています。
一方で、どちらもS11チップを前提にしているため、旧モデルではwatchOS 27に更新しても使えません。買い替えの理由としては地味ですが、歩数を毎日見ている人にとっては、意外と効いてくる部分だと思います。
Source: Apple Newsroom(プレスリリース)/Stuff
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