多くの山好きがなぜスマートウォッチを使っているのか、プロに聞いてきた!
登山が気持ちいいシーズンになりましたが、みなさん山を楽しんでますか?
ところで、最近山好きのあいだで、スマートウォッチユーザーがどんどん増えているんです。
なぜ登山にこれほどスマートウォッチが使われているのでしょうか。数年に一度高尾山に登って”ぜーぜー”している程度の弊誌編集部員がその魅力を語っても説得力はゼロ。
そこで、最近はスマートウォッチ用のマップアプリをリリースし、登山愛好家なら知らない人はいない山専用のコミュニティサイトを運営する「ヤマレコ」の中の人に聞いてきました!
今回お話をお聞きしたのはこの方!
今泉友恵さん
「ヤマレコ」で広報、マーケティングから雑用(ご本人談)まで、マルチに活躍する名物社員。登山歴は約30年で、メインのスマートウォッチは「Apple Watch Series 6」。Wear OS端末では『CASIO PRO TREK Smart」「SUUNTO7」「Fossil Sport」を所有し、テストで山に持ち込む日々。上のプロフィール写真は八ヶ岳の根石岳山頂。
スマートウォッチを登山に持っていく理由はこの3つ!
なぜスマートウォッチは登山におすすめなのか検証するこの企画。単刀直入に「ヤマレコ」広報の今泉さんに聞いてみると、大きく分けて3つの理由を教えてくれました。それではその理由を順に見ていきましょう。
理由1:手元で現在地と方角を確認できるので道に迷わない!
理由その1は「道に迷わない」。登山で多いミスのひとつが道に迷うことではないでしょうか。スマートウォッチがその悩みを解消するってどういうことでしょう。
「スマートフォンアプリでも現在地を確認することはできますが、スマートウォッチならより気軽に現在地と方角を確認することができるようになります」(今泉さん)。
確かにスマートウォッチならチラ見でルート確認が可能。わざわざスマホを取り出す手間がなくなるぶん、頻繁にルートチェックできるので、道に迷う確率がぐっと下がるというのも納得です。
���れはヤマレコアプリの画面表示。青い矢印が現在地、矢印の向きと直線で方角を示し、ピンク線が歩いた軌跡を示しています。こんなマップを腕元でさくっと確認できるなら、そりゃ道も間違えようがありませんよね。
「登山中、写真撮影や友人との会話に忙しい時でもスマートウォッチなら腕を傾けるだけで常に現在地と方角を確認できるので安心して歩くことができます。しかも予定ルートから外れた時は、腕元で震えて警告を出してくれるのでとても心強いんです」(今���さん)。
ハンドリングに優れたスマートウォッチなら、ルートを”ながら確認”できるというわけ。さらにルートを外れたらアラートを出してくれる機能は、まるで専属のガイドと一緒にいる感覚。スマートフォンアプリでも���じことができますが、アラートは腕時計の方が圧倒的に見逃すことが少ないのも魅力と言えます。
「おしゃべりに夢中になって木道を歩いていた時(左写真)、左に分岐があるのに気がつかなかったのですが、スマートウォッチの警告(右写真)ですぐに気がつくことができました」(今泉さん)
理由2:吹雪、大雨、暗闇など過酷な状況で頼りになる
お気軽登山しか経験のないスマートウ���ッチライフ編集部員の私。スマートウォッチの登山機能はそんな初心者をサポートするツールと思っていました。ところが今泉さんによると、上級者にとっても、しかも過酷な状況であればあるほど、スマートウォッチが役立つとのことなんです。そのココロとは?
「私の経験の中で、スマートウォッチに一番助けられたのが、下山遅れの時でした。その日は初心者を連れていて、ペースが遅く、キャンプ地に着く前に日が落ちてしまったんです。
グループ内にはその山に慣れたガイドの方もおり、道に迷うことはあまり心配していなかったのですが、ヘッドライトの明かりだけでは道が見えず、行く先の見通しもわからず、どちらに向かって歩けばいいのか分かりづらい状況の連続。
その時活躍したのが、私のスマ���トウォッチです。光る画面の中で予定ルートと方角を表示し、暗闘でもどちらに向かって歩けばいいのか常にわかりました。暗闇で方角を示す私のスマートウ���ッチを見て、昼間はほとんど興味を持っていなかったガイドの人たちが急に興味津々になりました。後日購入した人もいたくらいです(笑)」(今泉さん)
なるほど、コンディションがよければスマートウォッチを全く必要としないプロでも、状況によってはかなり役立つようです。
「この画面では向かう方角(青線)に対し、矢印と線が左を向いているのがわかります。暗闇の中、この画面なら右を向いて方角が修正できました」(今泉さん)
さらに過酷な山であればあるほど、スマートウォッチが本領を発揮するそうなんです。
「他にも大雨、強風、連続する岩場、濃霧、吹雪など、自然を相手にする登山では、過酷な状況の中、歩きつづけなくてはいけないことが多々あります��このような過酷���状況で、スマートフ��ンを取り出し、手袋をはずし、スマートフォンのロックを解除して、アプリ画面で現在地や方角を確認する���はとても大変なんです。
過酷な状況であればあるほど、確認は億劫な上、時間もかかります。そんな時、腕を傾けるだけで状況が確認できる���マートウォッチは、とても便利に感じますね」(今泉さん���
登山中スマホを取り出すの��本当にひと手間。高尾山が生涯最高峰の山である私でさえ、登山中スマホを見るのが嫌になったぐらいですから、過酷な山だとどれだけ手間なのか考えるだけで恐ろしいです。最後にスマートウォッチを携行することによる、こんなメリットも教えてくれました。
「友人がスマートフォンのバッテリーが切れた時に、���マートウォッチにダウンロードしていた地図で現在地を確認して無事下山できたことがありました。いざという時のバックアップにも使えると実感した出来事でした」(今泉さ���)
山に限らずアウトドアアクティビティでのバッテリ��問題は永遠のテーマ���過酷な登山では生死を左右するだけにかなりシリアスな問題���す。特に冬山では、スマートフォンは冷えてしまいバッテリーを急激に消費していきます。そんな時、バックアップ��してスマートウォッチが貴重になるんです。スマートウォッチは最後の命綱的存在なんですね。(もちろん、予備バッテリーは持ち歩いたほうが賢明です。その辺のお話も聞いていますので、そちらは次回お届けします)。
理由3:心拍数や��離、標高グラフなどが手元でわ���るので自分のペースを���節できる
自分の状況をよく知ることって大事ですよね。特に張り切って気持ちが高ぶっていたりすると、ついついペ���スを乱してしまいが��です。スマートウォッチはGPSや高度計を使ったルート案内のほか、心拍計を搭載して���るモデルも多く、そのデータを確認することで自分自身を客観���に見ることが可能です。���泉さんによると登山にもそれが非常に役立つのだとか。
「予定の進捗状��や次の地点までの距離がわかるので、あとどのくらいか���よくわかります。標高グラフを見ながら、この先どのくらい登る予定か事前に確認��き、心構えもできます。また心拍を���認することで、心拍数が上がりすぎない、ちょうどよい負荷でペースを調節して歩き続けることができ、バテにくくなります」(今泉��ん)
肌に密着して生体データが取れる��いうスマートウォッチならではの長所が山登りにも活きているようです。ランニングやサイクリ��グで、スマートウォッチ��ペースメーカーにしている人が最近増えましたが、まさに登山でも同じ使い方が��きますね。
高度計やGPS,心拍計を搭載したスマートウ���ッチならヤマレコア���リで標高や心拍を確認できます。ペース維持にとても役立つ機能!
ヤマレコアプリで登山を10倍楽しくする!
これまで、なぜ登山にス��ートウォッチが必要なのか、登山ガチ勢のヤマレコ広報今泉さんにお話を伺ってき��した。とは言え、スマートウォッチと言っ���も用途は様々で沢山のモデルが発売されています。登山専用モデルもありますが、今���さんに紹介してもらった機能は、もっともシェアの高いApple Watchや、Googleが開発したWear OS搭載端末なら、お手持ちのスマートウォッチを登山用として利用すること��可能なんです。
やり方は簡���で「ヤマレコ」アプ��をインストールするだけ。例え���、Apple Watchならコンプリケーション機能でウォッチフェイスに「歩くペース」「標高グラフ」「予想通過時刻」「予想下山時間」などを表示させることができ、 いつものApple Watchが登山専用時計に早変わりするんです。
アウトドアというイメージがないApple Watchですが、「ヤマレコ」アプリをインストールすれば、この通り完全に登山専用ウォッチに早変わり。もちろん、Wear OS搭載端末も同様です(※Wear OS版では「予測下山時刻」や「ペース」は現在開発中です)。
なにかと操作の難しい登山専門スマートウォッチよりも簡単に扱え、登山が楽しくそして安全になる「ヤマレコ」マップアプリ。このアプリの便利ポイントも今泉さんから聞いてきましたので、今回はそのうち5つをご紹介しま���。
���)オフラインで登山地図が使える
山に行く前に地図を保存しておくことで、ネットに繋がっていない山の中でもGPS衛星からの電波を使って��在地を特定し、地図を表示できます。
2)ヤマレコだけの機能「みんなの足跡」で実際に歩か��ているルートを知ることができる
「みんなの足跡」は実際に歩いたGPSの軌跡を点にして地図上に表示したもの。 道の崩落や積雪、踏み跡などで日々変化する登山道も「みん���の足跡」ならわかります。
オレンジの点がみんなの足��。多くの人が歩くと太い線になり、あまり人が入らない山では細い線になります。
3)登山���画が立てられる
経由地点をタップしていくだけで、簡単にルートを記入して登山計画を作成���きます。手動でも予定ルートを入力できるので、バリエーションルートや沢登りなどの登山道を通らない登山計画を立てることもできます。
地図上の○をタップするだけでルートを引くことができます。便利!
コースタイムが自動計算されるので、出発時刻や休憩時間を調節して、予定時刻入り計画書を作成できちゃいます。
4)登山届ができる
作成した登山計画は、「山と自然ネットワーク コンパス」にも登録できます。「コンパス」は各都道府県と提携しており、「コンパス」に登山計画を登録すると、提携している多くの都道府県に対して登山届を提出した扱い���なります。
5)登山で歩いた軌跡が残せる
登山を開始すると、GPSで歩いた軌跡(GPSログ)を残すことができます。機内モードにしていても、圏外でも、空が開けていれば衛星の電波を使ってGPSログを残せます。
詳細はヤマレコアプリ(https://www.yamareco.com/yamarecomap/)の公式ホームページにも載っていますのでぜひご覧ください!
さて、今回はスマートウォッチを山に持っていく理由をその道のプロ、ヤマレコ今泉さんにお伺いしました。この他にもスマートウォッ��と一緒に揃えると便利なアイテムをお聞きしていますので、次回お届けします。
それでは、みなさんスマートウォッチとすばらしい登山をお楽しみください!
公式サイト
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