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ギターを弾く環境を整えようとすると、アンプ、エフェクター、オーディオインターフェース、パソコン、録音ソフトと、必要なものがどんどん増えていきます。配線が複雑になるほど、思いついたフレーズを鳴らすまでの時間も長くなってしまいます。
その手間を1台にまとめようというのが、今回日本に上陸する製品です。LAVA MUSICは2026年8月17日(月)、デスクトップ音楽ワークステーション「LAVA STUDIO」の日本先行販売を開始しました。期間は9月30日(水)までです。
アンプもエフェクターも録音機能も本体に入っていて、ギターをつなぐだけで演奏から音作り、録音、書き出しまでを完結できるという製品です。公式には「次世代スマートアンプ」とも表現されており、Kickstarterの楽器カテゴリーでは歴代1位を達成したとしています。
演奏から音楽制作まで、機能を一台に集約

LAVA STUDIOに入っているのは、アンプ、エフェクター、キャビネットシミュレーション、Looper、マルチトラック録音、バッキングトラック、レッスン機能です。本体の前面には大きなタッチ画面があり、アンプのつまみやエフェクトのつながりを画面上で組み替えていけます。
ギターを接続すればすぐ音が出て、そのまま録音まで進めるので、これまで必要だった複数の機材や複雑なセッティングを省けるというのが売りです。ソフトウェアのサブスクをまとめる動きはAppleがCreator Studioで進めている統合にも見られますが、こちらはハードウェア側から機能をまとめにいった形になります。
25,000種類以上のトーンライブラリ「TONE3000」と連携

音作りの中心になるのが、コミュニティプラットフォーム「TONE3000」との連携です。25,000種類以上のNAM(Neural Amp Model)アンプモデルやトーンライブラリに、本体から直接アクセスできます。
NAMは、実機のアンプの鳴り方をニューラルネットワークで学習させて再現する仕組みのこと。世界中のユーザーが作ったモデルが共有されており、そこから好きな音を選んで持ってこられるわけです。ダウンロードするだけでなく、NAMやカスタムIR(キャビネットの残響特性データ)にも対応しているので、自分だけの機材構成を組み上げることもできます。
最大12トラックのminiDAWで、思いついたその場で作品にする

録音まわりでは、最大12トラック対応のminiDAW、8トラックのLooper、AIステム分離、700種類以上のバッキングトラックを搭載しています。
miniDAWは本体に内蔵された簡易版の音楽制作ソフトのようなもので、トラックを重ねながら曲の形にしていけます。AIステム分離は、既存の曲を楽器ごとのパートに分解する機能です。パソコンにつながなくても、思い浮かんだフレーズをその場で録音・編集して、作品として書き出すところまで本体だけで進められます。
録音した音をどう扱うかという意味では、Plaudのように録音データをAIで処理する仕組みが一般的になってきた流れとも重なります。手元で録って、その場で加工するのが当たり前になりつつある、ということです。
レッスンとバッキングトラックで、初心者も練習しやすい

LAVA STUDIOには、LAVA Lessonsによるレッスンコンテンツのほか、バッキングトラック、ドラムグルーヴ、同期TAB(タブ譜)が収録されています。キーやジャンルからバッキングトラックを選んで、その上に自分の演奏を重ねる練習ができます。

基礎練習から実践的な演奏まで、自分のレベルや目的に合わせて選べる作りなので、これからギターを始める人にも、腕を上げたい経験者にも向くとしています。ギターは弾き始めのハードルが高い楽器ですが、教材と伴奏と録音が同じ場所にあるのは心強いところです。
「lavaOS」の無料アップデートで進化し続ける
LAVA STUDIOは独自OSの「lavaOS」で動いており、購入後も無料アップデートで機能が追加されていきます。
最新の「lavaOS 1.7」では、NAMやIRキャビネットへの対応、TONE3000との連携などが実現しました。買った時点の機能で固定されないため、長く使うほど音作りの幅が広がるという設計です。買い切りのハードウェアが後からソフトで育っていく形は、カセットプレイヤー搭載スピーカーのような趣味性の高いオーディオ機器とはまた違う、いまどきの製品らしい進化の仕方といえます。
LAVA MUSICはどんなブランドか

LAVA MUSICは2013年に設立されたミュージックテクノロジーブランドで、本社は中国・広東省広州市、CEOはLouis Luk氏です。「Change the World Through Music(音楽で世界を変える)」を掲げ、楽器とデジタル技術を組み合わせた製品を開発しています。
代表作はカーボンファイバーギターの「LAVA ME」シリーズと、独自OSを搭載したスマートギター「LAVA ME 3」。「LAVA ME 2」は世界で最も売れているカーボンファイバーギターとしており(同社調べ、2025年時点)、音響技術やデザイン、製造技術に関する特許を96件以上保有しているといいます。LAVA STUDIOは、そこで積み上げた技術をデスクトップ機に持ち込んだ製品という位置づけです。
日本先行販売は9月30日まで
日本先行販売の期間は、2026年8月17日(月)から9月30日(水)までです。販売は日本公式の先行販売ページで行われています。価格はプレスリリースでは公表されていないため、実際の金額は販売ページで確認してください。
まとめ
LAVA STUDIOの面白さは、機能を詰め込んだことよりも、「弾く」と「録る」の間にあった段差をなくそうとしている点にあります。アンプの前に座った瞬間から録音までが地続きになれば、練習と制作の境目も薄くなります。
一方で、価格が公表されていない点、日本での実機を試せる機会がまだ限られている点は気になるところです。オールインワン機は便利な反面、どこか1つが好みに合わないと使い続けにくいという難しさもあります。まずは先行販売ページで価格と仕様を確認したうえで、9月30日という期限を意識しつつ判断するのがよさそうです。
Source: HK LAVA CLOUD SERVICE TECHNOLOGY LIMITED プレスリリース
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