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カシオ計算機は、G-SHOCKのプロフェッショナルシリーズ「MASTER OF G」の陸モデル「MUDMASTER(マッドマスター)」から、タンカラーを差し色に使った新色「GWG-B1000-1A3JF」を2026年9月に発売しました。価格はメーカー希望小売価格132,000円(税込)です。
GWG-B1000は、泥や砂ぼこりに強い構造に、方位・気圧/高度・温度を測るトリプルセンサーを載せたアウトドア向けのG-SHOCKです。Bluetoothでスマートフォンとつながり、時刻合わせだけでなく、歩いたルートと高度の記録をアプリに残す「ミッションログ」にも対応しています。
ただし、スマートウォッチのように通知を受けたり心拍を測ったりする時計ではありません。この記事では、新色の見た目の変化に加えて、スマートフォンとつながることで何ができるのかを中心に整理します。
タンカラーの差し色とオリーブグリーンのバンドをまとった新色

今回の新色のテーマは「タンカラー」です。タンカラーは、多くの装備品に使われているベージュ系の実用的な色で、飾るための色ではなく、道具としての実用性を感じさせる色として選ばれています。
GWG-B1000-1A3JFでは、文字板のインデックスや針といったダイアルのパーツと、ベゼルに刻まれた「COMP」「ALTI」「MODE」などの機能表記にタンカラーを配色しました。いくつものパーツを組み合わせた外装は、質感の異なるブラックでまとめられ、そこにマットなオリーブグリーンのウレタンバンドを合わせています。派手さを抑えて、屋外で使う道具らしい落ち着いた力強さに振った配色です。
GWG-B1000シリーズは2023年10月に登場したモデルで、ブラックの「GWG-B1000-1AJF」、レッドの差し色が入った「GWG-B1000-1A4JF」、グリーンの「GWG-B1000-3AJF」などが販売されています。新色も中身の機能やサイズは既存モデルと共通なので、すでにGWG-B1000を使っている人が機能面の理由で買い替える必要はありません。色で選ぶ一本が増えた、と受け止めるのが自然です。
なお、同じタンカラーのテーマで、海のモデル「FROGMAN」からも「GWF-D1000BC-1JF」(198,000円・税込)が同時に発売されます。こちらはスマートフォンとの連携機能を持たないモデルなので、アプリ連携を重視するなら今回のMUDMASTERが対象になります。
カーボンと金属を組み合わせたタフな外装
GWG-B1000の外装は、カーボンファイバー強化樹脂のケースでモジュールを守る「カーボンコアガード構造」がベースです。強度と耐久性に優れたカーボンの特性を生かして、装着しやすいサイズに仕上げたとしています。ケースサイズは58.7×52.1×16.2mm、重さは114gです。
その外側には、異なる素材のガードを組み合わせています。ベゼルリングと上下のベゼルガード、正面のボタンガードにはステンレス、左右のサイドボタンガードにはカーボンファイバー強化樹脂を使用。ベゼルガードは鍛造で成形したパーツから削り出し、正面のボタンガードは金属の粉末を型に流し込んで成形するMIM(メタルインジェクションモールディング)で細かい形状を作り込んでいます。金属部分にはDLC処理を施し、擦れによる傷に強くしています。
MUDMASTERの名前の通り、泥や砂ぼこりへの対策も入っています。ボタンをステンレスのパーツで囲み、ボタンの軸にはパッキンを装備。りゅうずはねじ込み式で、泥や塵が入り込みにくい構造です。モジュールの底面と側面には衝撃を吸収するゲル素材を配置し、振動にも強くしています。防水性能は20気圧防水、風防には内側に反射防止コーティングを施したサファイアガラスを採用しています。
方位・高度・気圧・温度を測るトリプルセンサーとダブルLEDライト

GWG-B1000は、方位、気圧/高度、温度の3種類を計測できるトリプルセンサーを搭載しています。山歩きやキャンプで、周囲の状況の変化をつかむための機能です。登山向けの時計をスマートウォッチも含めて比べたい方は、登山におすすめのスマートウォッチのまとめも参考になります。
方位計は16方位と0〜359°の角度を表示し、60秒間の連続計測に対応します。秒針で北を指す機能に加えて、進みたい方角を記録して小針で指し示す「ベアリングメモリー」も備えています。高度計は−700〜10,000mを1m単位で計測でき、計測した高度を最大30本までメモリー。最高・最低高度や、上った高さ・下った高さの積算も自動で記録します。
気圧計は260〜1,100hPaの範囲を計測し、過去20時間分の気圧の変化をグラフで表示します。特徴的な気圧の変化があった場合には、矢印と音で知らせてくれます。温度計は−10〜60℃を0.1℃単位で計測します。
気をつけたいのは、高度計が気圧の変化を高度に置き換える「相対高度計」である点です。天候によって気圧が変わると、同じ場所にいても表示される高度が変わることがあります。また、外気温を測るときは、体温や汗の影響を受けないよう時計を腕から外す必要があります。
暗い場所での見やすさにも配慮されています。文字板用とデジタル表示用に2つのLEDライトを備えた「ダブルLEDライト」で、時計を傾けると暗い場所でだけ自動で点灯するフルオートライトにも対応します。
アプリ「CASIO WATCHES」で登山の記録を残せる
GWG-B1000は、専用アプリ「CASIO WATCHES」(無料)を入れたスマートフォンとBluetoothで接続できます。アプリ連携でできることは次の通りです。
・自動時刻修正
・簡単時計設定
・ワールドタイム約300都市
・タイム&プレイス
・ミッションログ
・ロケーションインジケーター
・ロケーションメモリー
・モードカスタマイズ
・自動高度補正
・携帯電話探索
この中で、アウトドアで使う人に一番関係が深いのが「ミッションログ」です。時計で計測した高度と、スマートフォンのGPSで取得した移動経路をアプリに記録し、歩いたルートの上に高度のポイントを重ねて表示します。時計単体では数字で見るしかなかった高度の変化を、あとから地図の上で振り返れるようになります。
地点に関する機能もあります。時計のボタン操作で現在地をアプリに記録したり、アプリで目的地を設定したりすると、その地点の方角を時計の針で指し示してくれます(ロケーションインジケーター)。駐車場やテントサイトの位置を記録しておき、帰り道の方向を確かめる、といった使い方が考えられます。なお、中国ではアプリでの地点設定はできません。
「自動高度補正」は、スマートフォンの位置情報をもとに時計の高度表示を補正する機能です。GPSの情報はもともと誤差を含むため、実際の標高と一致しない場合がある点は覚えておきたいところです。
一方で、アプリ連携機能の一覧には、スマートフォンに届いた電話やメッセージの通知を時計に表示する機能は含まれていません。心拍数や歩数を測る機能も仕様にはありません。G-SHOCKで心拍まで測りたい場合は、G-LIDE初の心拍計測モデル「GBX-H5600」という選択肢があります。GWG-B1000は、健康管理や通知確認のためのスマートウォッチではなく、センサーで測った山の情報をスマートフォンで補って記録に残す、本格派のアウトドアウォッチと考えるのが正確です。
電波とBluetoothで時刻を合わせ、ソーラーで充電いらず
時刻合わせは2つの経路で行われます。1つは標準電波の受信で、日本・北米・ヨーロッパ・中国の電波を受信できる「MULTIBAND 6」に対応。もう1つがBluetoothによるスマートフォン経由の時刻修正です。電波の届きにくい場所でもスマートフォンがあれば時刻を合わせられるので、海外旅行や屋内での使用でも正確さを保ちやすくなります。
針の位置を一定時間ごとに確認し、ずれていれば自動で補正する「針位置自動補正機能」も搭載しています。
電源はソーラー充電の「タフソーラー」です。フル充電からソーラー発電がない状態でも、機能を使いながら約6ヵ月、暗い場所で表示を消して節電するパワーセービング状態なら約24ヵ月動き続けます。毎日の充電が必要なスマートウォッチとは違い、光に当てていれば充電を意識せずに使えます。電波受信もスマートフォン連携も行わない場合は、通常のクオーツ精度(平均月差±15秒)で動作します。
主な仕様
| 型番 | GWG-B1000-1A3JF |
|---|---|
| 価格 | 132,000円(税込・メーカー希望小売価格) |
| 発売時期 | 2026年9月 |
| ケースサイズ | 58.7×52.1×16.2mm(縦×横×厚さ) |
| 質量 | 114g |
| ケース・バンド | 樹脂/ステンレススチール(DLC処理)、樹脂バンド |
| バンド装着可能サイズ | 145〜215mm |
| ガラス | 内面反射防止コーティングサファイアガラス |
| 構造 | 耐衝撃構造、耐振動構造、防塵・防泥構造、カーボンコアガード構造 |
| 防水性 | 20気圧防水 |
| センサー機能 | 方位計測、気圧計測(260〜1,100hPa)、高度計測(−700〜10,000m)、温度計測(−10〜60℃) |
| 時刻修正 | 電波受信(MULTIBAND 6:日本・北米・ヨーロッパ・中国)、Bluetoothによるスマートフォン経由の自動時刻修正、針位置自動補正 |
| アプリ | CASIO WATCHES(iPhone/Android) |
| アプリ連携機能 | 自動時刻修正、簡単時計設定、ワールドタイム約300都市、タイム&プレイス、ミッションログ、ロケーションインジケーター、ロケーションメモリー、モードカスタマイズ、自動高度補正、携帯電話探索 |
| 電源 | タフソーラー(ソーラー充電システム) |
| 駆動時間 | 機能使用時 約6ヵ月/パワーセービング時 約24ヵ月(フル充電からソーラー発電なしの場合) |
| ライト | ダブルLEDライト(文字板用・液晶用、フルオートライト、スーパーイルミネーター) |
| その他の機能 | ワールドタイム(世界55都市+UTC)、日の出・日の入時刻表示、ストップウオッチ(1/100秒・24時間計)、タイマー(最大60分)、時刻アラーム5本・時報、フルオートカレンダー、パワーセービング機能、ネオブライト |
価格と発売時期
GWG-B1000-1A3JFは2026年9月発売予定で、価格はメーカー希望小売価格132,000円(税込)です。シリーズの詳しい機能はカシオ公式サイトのGWG-B1000製品ページで確認できます。
一部のECサイトでは、すでに予約の受け付けが始まっています。
まとめ:スマートフォンを「山の記録係」にするタフネスウォッチ
GWG-B1000-1A3JFは、MUDMASTERのタフな外装とトリプルセンサーはそのままに、タンカラーとオリーブグリーンで道具らしさを強めた新色です。
スマートフォンとの連携は、通知や健康管理のためではなく、時刻を正確に保つことと、山で測った高度や歩いたルートを記録に残すことに向けられています。腕の上の情報はすべてセンサーと時計本体で完結し、スマートフォンはあとから振り返るための記録係になる、という役割分担です。
毎日充電するスマートウォッチを山に持っていくのは不安だけれど、歩いた記録は残しておきたい。そんな人にとって、ソーラーで長く動き、壊れにくく、記録はアプリに任せられるGWG-B1000は、有力な選択肢になりそうです。高機能なスマートウォッチから、あえてタフな時計に戻る動きについては、海外で話題になった「G-SHOCK回帰」の記事で取り上げています。
Source・画像出典: カシオ計算機 公式サイト
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