Apple Watch Series 12の裏ぶたは電極が32区画に|旧モデルとの違いと心電図が測りやすくなった理由

Apple Watchの使い方、基礎知識

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Apple Watch Series 12の裏ぶた。外周の電極が細い線で区切られている

2026年9月18日に発売されたApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4は、裏ぶたのセンサーが作り直されています。Appleはこれを「ヘルスセンシングシステム」と呼び、仕様ページでは第2世代の電気心拍センサー、常時計測の光学式心拍センサー、血中酸素ウェルネスセンサー、皮膚温センサーの組み合わせと説明しています。

見た目でいちばん変わったのは、裏ぶたの外周にある輪です。これまで左右2つに分かれていた電極が、細い線で32の区画に分かれました。発表のときに説明された「電極の表面積を広げた」という変化は、実物ではこういう形になっています(発表内容の読み比べ)。

手元のSeries 12を旧モデルと並べてみると、裏返しただけで世代の違いが分かります。外周の輪が何をしている部分なのか、中央の光る部分はどう変わったのかを、Appleの公式資料と海外のレビューで確かめていきます。

外周の輪は左右2つから32の区画になった

左がApple Watch Series 12、右がSeries 10の裏ぶた

左がSeries 12、右がSeries 10です。Series 10の外周の輪は左右2つに分かれているだけですが、Series 12は放射状の細い線で細かく区切られています。

この線の数は、Appleの製品写真で数えられます。真上から撮られた公式写真では、線が11.25度おきに入っていて、1周で32の区画になります。Series 11の公式写真は、Series 10と同じ2つの区切りでした。Ultra 4の裏ぶたも同じ32区画です。

海外のレビューでも同じ数が書かれています。Tom’s Guideは、Series 12とUltra 4を「32枚の花びらのデザイン」、従来のモデルを「2枚の花びら」と表現しています。Appleは電極の数を文章では公表していませんが、写真と実機では違いがはっきり見えます。

外周の電極は心電図を測るための部分

Apple Watch Series 12の心拍数アプリ

外周の輪は、心電図アプリで使う電気心拍センサーの電極です。Digital Crownに指を置くと、心臓をはさんで両腕の間に回路ができ、心臓の電気信号を読み取ります。

電極が細かく分かれたことについて、9to5Macは「センサーを大きくせずに電極の接触面積を増やし、心電図の測定中に肌との接触が良くなる」と説明しています。MacRumorsも、心電図の測定中の肌との接触を改善するために電極の面が広がったと書いています。Cool Huntingは、電極が2から32に増えて、手首を覆う範囲が約24%広がったとしています。

この電極は心電図だけのものではありません。Appleのサポート文書によると、心拍数アプリを開いてDigital Crownに指を置くと、電気心拍センサーで心拍を測り、5秒おきではなく毎秒の値が出ます。日本では、心電図アプリは22歳以上が使える機能です。

中央の光る部分は小さな輪にまとまった

Apple Watch Series 12の裏ぶた中央のセンサー部分

中央の光学式心拍センサーも形が変わりました。Series 12では、光る部分と光を受け取る部分が、裏ぶたの中央に小さな輪になって並んでいます。

AppleはこのLEDを「より大きく、電力効率に優れたグリーンLED」と説明しています。光を受け取るフォトダイオードについては、9to5MacとMacRumorsが「反射した光をより多く受け取るために輪の形に並べた」と書いていて、Cool Huntingは四角いフォトダイオード4つが8つの輪に置き換わったとしています。

夜の光の扱いも決まっています。Appleのサポート文書によると、Series 12とUltra 4は日中は緑のLEDで測り続け、睡眠スケジュールの間や睡眠集中モードをオンにしている間は赤外線のLEDを使います。緑の光で5秒おきに測る設定は、iPhoneのWatchアプリの「心臓」から「連続測定」をオフにすると止められます。

センサーの変化で心拍は5秒おきに記録される

Apple Watch Series 12の心拍数アプリ。1分ほどで71から73に変わった

新しいセンサーで変わったのは、記録の細かさです。Appleによると、Series 12とUltra 4はワークアウトをしていないときも心拍数を5秒おきに測ります。Series 11と比べて60倍の頻度です。手元のSeries 12で心拍数アプリを開くと、12時7分から8分までの1分ほどの間に、表示は71、69、73と変わっていきました。心拍変動(HRV)は5分おきで、Series 11の24倍になりました。

Appleはこのセンサーを「ウェアラブルデバイス史上、最も高い精度を発揮する心拍数センサー」としていて、その根拠として1,000人を超える参加者の調査結果を公開しています。調査の中身は別の記事で詳しくまとめました。

裏ぶたを見れば世代が分かるので、中古やお下がりのApple Watchがどのモデルかを確かめたいときにも使えます。外周の輪が細かく区切られていれば、Series 12かUltra 4です。

Source:Apple(ニュースルーム、仕様ページ、サポート文書)、Tom’s Guide、9to5Mac、MacRumors、Cool Hunting

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「最も精度が高い」の根拠になったAppleの調査は、こちらで読み解いています。

Apple Watchの心拍精度はGarmin・Pixel Watchより上か|Appleが1,254人で6機種と比べた調査の中身と異論

発売日にSeries 10と並べて使った速報レビューはこちらです。

【速報レビュー】Apple Watch Series 12|心拍の記録が点から帯に変わった 発売日にSeries 10と並べて確かめた

胸ストラップと心拍を比べた海外の検証も紹介しています。

Apple Watch Series 12の心拍は胸ストラップとほぼ同じ動きをした|室内サイクリングで相関1.0 ただしSeries 11との差は小さい【海外ニュース】

Apple Watchのモデル選びは、こちらのガイドにまとめています。

Apple Watch現行モデル&選び方ガイド完全版

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