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8月に、Pixel 11の広告へ見慣れないウェアラブルが写り込んでいるという話題がありました。画面の付いた小さなトラッカーで、Googleからは何の説明もないままでした。
その約3週間後、同じものではないかと見られる機器がアメリカの通信機器認証機関FCCのデータベースに現れています。型番は「G8BL6」。海外では、これがFitbit Chargeシリーズの後継ではないかという見方が出ています。
ただし写真も図面も非公開で、Googleの名前もどこにも書かれていません。分かっている範囲を整理します。
FCCに現れた「G8BL6」という型番
登録を見つけたのは海外メディアの9to5Googleです。FCC ID「SZGG8BL6」で、申請者はWeifang Goertek Electronics(歌尔/ゴーアテック)。Pixel Budsの歴代モデルを製造してきた、Googleの製造パートナーとして知られる会社です。画面のないトラッカー「Fitbit Air」も同社が手がけています。
型番の「G8BL6」という並びも、Googleのハードウェアでよく使われる形と一致します。機器の分類は「Digital Transmission System(Wireless Device)」で、周波数は2402〜2480MHz、出力は0.0036Wと記載されています。
Googleという社名自体は、公開されている書類のどこにも出てきません。それでも各メディアがGoogle製と見ているのは、この製造元と型番の付け方が根拠です。
分かっているのは、画面があることと、Wi-Fiがないこと

FCCの書類にGoogleの社名は一切出てこない(画像:Unsplash)
公開されている書類から読み取れる仕様は、次のとおりです。
| 項目 | FCC登録から分かること |
|---|---|
| FCC ID | SZGG8BL6(型番 G8BL6) |
| 申請者 | Weifang Goertek Electronics(Fitbit AirやPixel Budsの製造元) |
| 無線 | Bluetooth LEとGNSS(衛星測位)。Wi-Fiは含まれていない |
| アンテナ | メタルフレームアンテナ |
| 画面 | 電子ラベル(e-label)の表示手順が「設定 → システム → 規制情報」。この手順があること自体が、画面の存在を示す |
| 装着部位 | ストラップを付けた状態での試験が行われている=手首に着ける機器 |
| 非公開の書類 | 取扱説明書、内部・外部の写真、試験時の写真。いずれも2027年3月9日まで秘匿 |
ここで効いてくるのが電子ラベルの手順です。「設定 → システム → 規制情報」という並びは、Pixel Watchで規制情報を表示するときの手順とまったく同じもの。9to5Googleは、この一致からWear OSが動いている可能性が高いと見ています。加えて、試験の工程でAndroid Debug Bridge(ADB)が使われた記録も残っているそうです。
もうひとつ目を引くのが、Wi-Fiが載っていない点です。Pixel WatchにはWi-Fiがありますが、この機器にはありません。スマートフォンとBluetoothでつなぐことが前提の、より小さく安価なデバイスだと考えると筋が通ります。衛星測位(GNSS)が入っているので、スマートフォンを持たずに走ってもコースは記録できる、という作りになりそうです。
8月に広告へ写り込んだ機器と、同じものなのか
この登録が注目されているのは、8月にPixel 11の広告へ写り込んでいた、画面付きの小型ウェアラブルと特徴が重なるからです。
あのときに分かっていたのは「小さい」「画面がある」「Pixel WatchでもFitbit Airでもなさそう」という3点だけでした。今回のFCC登録は、そこに「手首に着ける」「Bluetooth LEとGNSSを積む」「Wear OSらしい」という情報を足してくれます。
ただし両者が同一のものだと確認されたわけではありません。FCCの書類に外観写真が含まれていないため、見た目を突き合わせることができないからです。重なるのはあくまで性格であって、写真ではありません。
「Fitbit Charge 7」という見立て
Android Policeは、これをFitbit Chargeシリーズの次のモデルではないかと見ています。根拠として挙げているのは、縦長のシルエット、Bluetooth LEとGNSSという構成がFitbit Charge 6と同じであること、そしてFitbit Charge 6の登場から3年が経っていることです。
Chargeシリーズはおおよそ2年おきに更新されてきたので、すでに1年ぶんの遅れがある計算になります。
一方、現行のFitbit Airは画面を持たないトラッカーです。画面付きのG8BL6が加われば、Googleの手元には「画面なしのFitbit Air」「画面付きの小型トラッカー」「腕時計型のPixel Watch」という3段構えができあがります。
もっとも、Wear OSが載るのだとすると、それはもうFitbit Chargeと呼べるのかという疑問も残ります。歴代のChargeはFitbit独自のOSで動いてきました。名前がFitbitのまま中身がWear OSになるのか、それともPixelブランドの新しいトラッカーとして出てくるのか。そこは現時点では分かりません。
いつ出るのか:2027年3月9日という手がかり
発売時期の手がかりは、秘匿期限にあります。
FCCの登録では、取扱説明書や製品写真といった書類の公開を一定期間先送りできます。今回、その期限は2027年3月9日に設定されていました。メーカーは通常、製品を発表するまでのあいだ隠しておきたいので、この日付は「遅くともそのころまでには世に出す予定」という目安になります。
Android Policeは、ここから「4か月以内」と見積もっています。ただしこれは上限の期限であって、発売日ではありません。期限が来る前に発表されるのが普通ですし、逆に計画が変わって出ないまま終わる可能性もあります。
FCCの登録は「試作まで進んで、電波の認証を取りに行った」という段階を示すものです。製品として売られることまでは保証しません。
まとめ
現時点で確かなのは、GoogleのパートナーであるGoertekが、画面付きで手首に着ける無線機器の認証をFCCから取った、という事実だけです。Bluetooth LEとGNSSを積み、Wi-Fiはなく、規制情報の表示手順はPixel Watchと同じ。書類の一部は2027年3月9日まで非公開になっています。
そこから「Wear OS搭載のフィットネストラッカー」「Fitbit Charge 7」という読みが出ていますが、いずれも推測です。製品名も価格も発売時期も、Googleからは何も出ていません。
とはいえ、8月の広告に続いて認証が出てきたことで、画面付きの小型トラッカーが実在する方向へ手がかりが増えたのは確かです。年内から来年春にかけての発表を待つことになりそうです。
Source: 9to5Google/Android Headlines/Android Police/FCC ID SZGG8BL6/画像出典:Unsplash(フリー素材)
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