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2026年9月18日に発売されたApple Watch Series 12を、46mmのアルミニウムモデルで10日間使ってレビューします。価格は71,800円からで、自分で購入した46mmスペースグレイ・GPSモデルは80,800円です。
2026年モデルの目玉は、心拍数を5秒おきに測る新しいセンサーと、その記録をもとにその日の調子を0から10で示す「準備度」です。寝ているあいだの指標をまとめるバイタルにも心拍変動が加わりました。実際どこまで使えるのかは、気になっている方が多いと思います。
準備度は、Series 12を着けて7晩寝たところで出ました。心拍数は初日から、1分のあいだの動きまで手首で見えました。受け取った日の様子は速報レビューにまとめています。
この記事で分かることは6つです。
| SE 3との違い | 画面の大きさ、ケースの高級感、使える機能 |
| バッテリー | 公称値と、満充電から1日使ったときの減り方 |
| 見た目 | Series 10と並べて分かった違いと、変わらなかったところ |
| 操作感 | 文字盤の心拍数、Suica、Shazam、日本語でまだ使えない機能 |
| 健康の機能 | 5秒おきの心拍数、準備度、バイタルが10日間でどう見えたか |
| 運動の機能 | サイクリングで測った心拍と、ワークアウトで使える指標 |
比べたのは、手元のSeries 10(46mm・アルミニウム・GPS)とSE 3です。機能ごとに詳しく書いた記事へのリンクも付けたので、気になるところから読んでください。
レビューするモデルはこちら

画像:Apple
価格:71,800円から(レビューする46mmアルミニウム・GPSモデルは80,800円)
カラーバリエーション:アルミニウムはダークブロンズ、ライトゴールド、ブラック、スペースグレイの4色。チタニウムはラディアントゴールドとナチュラル、セラミックはパールホワイトとナイトブルーです。
2026年モデルでは、アルミニウムにダークブロンズ、チタニウムにラディアントゴールドが加わり、セラミックのケースも復活しました。セラミックは同じ46mmでも一回り大きく、重さはパールホワイトで51.3gあります。色ごとの印象はApple Watch Series 12の色の選び方で比べています。
対応するスマートフォンは、iOS 27以降を入れたiPhone 11以降です。Androidのスマートフォンでは使えません。
サイズは46mmと42mmの2つです。今回レビューしたのは46mmのスペースグレイ・アルミニウム、バンドはネイビーブルーのスポーツバンドです。詳しい仕様はApple公式サイトのApple Watch Series 12のページで確認できます。
主要な機能を一覧表でチェック

まずは当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。
Apple Watch Series 12は、20項目すべてに対応しています。スマートフォンの通知や音楽の操作、Siriへの話しかけ、電話といった日常の機能に加えて、心拍数、血中酸素、睡眠、皮膚温といった健康の記録、GPSと高度計を使ったワークアウトの記録までそろっています。国内のスマートウォッチでは対応機種が限られるSuicaが使えるのも、Apple Watchならではです。
表で見る限り、足りない機能はありません。ただしこの表は、Series 10で作っても同じ結果になります。Series 12で変わったのは、表の外にある記録の細かさと、そこから出てくるスコアのほうです。
バッテリーの持ち具合は?

みなさんが気になるであろう、バッテリーの持ち具合についても、公式発表のデータと、実際に使用したときの減り具合をお伝えします。
Apple公式のデータだと、通常使用で最大24時間、低電力モードで最大38時間、屋外ワークアウトで最大10時間です。駆動時間はSeries 11と変わっていません。一方で充電は速くなり、15分の充電で使える時間が最大8時間から最大12時間に延びました。約30分で最大80%まで充電できます。
手元のSeries 12では、9月28日の夜8時ごろに満充電にし、9時過ぎに着け直してそのまま寝ました。翌日の11時20分ごろにコントロールセンターを開くと、残りは77%でした。睡眠をはさんだ約15時間で23%減った計算です。この日はほとんど外出しておらず、いつも充電している20時には56%でした。
満充電からちょうど24時間で44%減ったことになります。外出の少ない日なら、1日でおよそ半分減ると考えておけばよさそうです。ワークアウトをする日は、もっと減るはずです。
準備度を出すには毎晩着けて寝る必要があるので、充電は起きている時間に済ませることになります。手元では夜に1時間ほど外して充電し、寝る前に着け直しました。15分で12時間分というのは、この使い方と相性の良い変更です。
いざ開封!

パッケージや同梱されているものも確認してみましょう。入っていたのは本体、バンド、磁気高速充電ケーブルの3つで、構成は例年どおりです。電源アダプタは入っていません。
充電ケーブルは見た目こそ従来と同じですが、充電パックの刻印を見ると、新しいモデルのA3277でした。刻印の定格は「5V 2Aまたは9V 1.2A」です。海外メディアのMacRumorsによると、従来のケーブルの最大5Wに対して、新しいケーブルは最大10Wで給電できます。バッテリーの節で書いた15分で最大12時間という充電の速さは、このケーブルと組み合わせたときの数字です。
製品名は変わっていないため、ストアの表記では新旧を見分けられません。詳しくはApple Watchの磁気高速充電ケーブルに新型が登場にまとめています。
見た目をチェック

素材や大きさ、重量について
46mmのアルミニウムケースは、縦46mm、横40mm、厚さ9.7mmです。Series 10と比べると、公称で横幅が1mm広がりました。
アルミニウムのケースですが、手に取ると高級感があります。今回のスペースグレイは深みのある色で、アルミニウムにありがちな安っぽさは感じませんでした。

左がSeries 10、右がSeries 12です。真上から並べても、ぱっと見ではどちらがどちらか分かりません。上から見て違うのは、Series 10では側面のシルバーが見えることくらいです。

重さは、バンドを外した本体だけで実測39gでした。同じ条件のSeries 10は36gで、3g重くなっています。手のひらで載せ替えてみると、言われれば分かる程度で、着けていて負担に感じることはまったくありませんでした。着け心地は、これまでのApple Watchと同じくとても良好です。
防水等級や耐久性について

耐水性能は50メートルで、プールでも海でも泳げます。防塵性能はIP6X等級です。どちらもこれまでのApple Watchと同じです。
前面のガラスは、アルミニウムケースではこれまでのIon-XガラスからCeramic Shield 2に変わりました。AppleはIon-Xより60%頑丈だとしています。裏ぶたの外周に刻まれた表記も、Series 10の「ION-X GLASS」から「GLASS CERAMIC」に変わっていました。チタニウムとセラミックのケースは、前面がサファイアクリスタルです。
物理ボタンについて

ボタンはDigital Crownとサイドボタンの2つで、配置はこれまでと同じです。どちらも右側の面に並んでいて、腕に着けたままでは横から見えにくいので、手に持って撮りました。Series 10と並べると、Series 12のサイドボタンのほうが縦に長く、細く見えます。
反対側のスピーカーの穴は、はっきり変わりました。Series 12は細長いスリットが2本、Series 10は小さな穴が並んでいます。世代を見分けるなら、ここがいちばん早いです。ほかの見分け方はApple Watch Series 12と旧モデルとの見分け方5つにまとめました。
Digital Crownのダブルクリックは、watchOS 27で役割が変わりました。直前のアプリに戻る操作がなくなり、直前15秒の話を文字にする「ライブ早戻し」に割り当てられています。ライブ早戻しはまだ提供されていないため、発売日に試したときは押しても何も起きませんでした。経緯はwatchOS 27でデジタルクラウンのダブルクリックが消えた理由にあります。
ディスプレイについて

ディスプレイは常時表示のLTPO3広視野角OLEDで、46mmは416×496ピクセルです。最大輝度は2,000ニト、いちばん暗くすると1ニトまで下がります。画素数も輝度も、Series 10と同じです。
横幅が広がったぶん、画面のまわりの黒いフチが太くなったと伝えられていましたが、実物を並べてもフチの太さの差は分かりませんでした。屋外で見ても、画面は見やすく感じました。
バンドについて

付属のスポーツバンドはネイビーブルーです。光の加減で黒に近く見えたり、青が出たりします。バンドの取り付け方はこれまでと同じなので、同じサイズ向けの手持ちのバンドもそのまま付けられます。2026年秋の新しいバンドはApple Watchの新作バンドが出そろったにまとめています。
操作感をチェック

右下の心拍数のコンプリケーションに注目。左は67拍/分、続けて撮った右では66拍/分に変わっています。
ウォッチフェイスについて
心拍数を5秒おきに測るようになったので、文字盤のコンプリケーションの数字も見ているあいだに変わり、アプリを開かなくても、ほぼいまの値が手首で見えます。これはかなり便利で、日常生活の中で自分の心拍数を把握しておきたい人には、Series 12を選ぶ理由になると感じました。
watchOS 27では、Series 12とUltra 4に限って、歩数や準備度も文字盤に置けるようになりました。文字盤の数は多く、これまでどおり写真や色から自分好みに作れます。
通知機能について

メッセージやアプリの通知は、iPhoneと連携して手首に届きます。写真は、自宅の見守りカメラが猫の鳴き声を検知したという通知です。届き方はこれまでのApple Watchと同じです。片手がふさがっているときは、指を2回つまむダブルタップや、手首を返す手首フリックで、通知の操作ができます。
そのほか日常で使う機能について

Suicaは、iPhoneのWatchアプリから選ぶだけで前のApple Watchから移せました。残高もそのまま引き継がれます。
新しく便利になったのがShazamです。曲が流れている場所でスマートスタックを開くと、1秒ほどで曲名とアーティスト名が出ます。アプリを探して開き、ボタンを押して待つ手間がなくなりました。ふと気になった曲があったときに、スマートスタックを出すだけで済むのは便利です。最初に設定アプリで「ミュージック検出」をオンにしておく必要があります。

一方で、日本語ではまだ使えない機能もあります。新しいSiri AIは、いまはベータ版として英語で提供されているだけで、日本語での提供は2026年内の予定です。それまではデバイスとSiriの言語を英語にしないと使えません。Siri AIはSeries 12だけの機能ではなく、Series 9以降、Ultra 2以降、SE 3でも使えます。対応機種はSiri AIの対応機種まとめで確かめられます。
ライブ早戻しと、1日の会話を要約するSiri Recapは、2026年内にまず英語のベータ版として提供される予定です。日本で使える時期は決まっていません。どの機能が日本で使えるかはApple Watchの「ずっと周辺の音を聞いている機能」は日本で使えるのかで整理しています。
健康の機能をチェック

Series 12でいちばん変わったのが健康の機能です。裏返すと、世代の違いがすぐ分かります。これまで左右2つに分かれていた外周の電極が、細い線で32の区画に分かれました。この電極は心電図を測るためのもので、Appleは肌との接触が良くなると説明しています。中央のセンサー部も作り直され、Appleはこの組み合わせを新しいヘルスセンシングシステムと呼んでいます。詳しくはApple Watch Series 12の裏ぶたは電極が32区画にで書きました。

9月29日に心電図アプリで記録すると、結果は「洞調律」で、平均心拍数は72拍/分でした。Digital Crownに指を当てて、30秒じっとしているだけで記録できます。

心拍数は、バックグラウンドで5秒おきに測るようになりました。心拍数アプリを開くと、いまの値の下に2分間の履歴が細かい点で並び、1分ほど見ているあいだに71から73へ変わっていくのが分かります。アプリをスクロールすると、その日の範囲も出ます。9月25日に撮った画面では、その時点までの範囲が54から92拍/分でした。
精度については、Appleが1,254人のデータで他社の6機種と比べた調査を公開しています。159通りの比較のうち139でApple Watchの誤差が小さいという結果でした。調査の中身と、読むときの注意はApple Watchの心拍精度はGarmin・Pixel Watchより上かで詳しく書いています。

目玉の準備度は、アクティビティ、バイタル、睡眠をもとに、その日どれくらい動けるかを0から10のスコアで出す機能です。準備度はプリインストールのアプリではなく、App Storeから入れる必要があります。発売日には「データなし」で、スコアが出たのは9月28日の朝でした。途中でSeries 10を着けて寝た晩があったので受け取ってから10日かかっていますが、Series 12を着けて寝た晩を数えると、Appleの案内どおり7晩で出ています。表示は「7」の「準備完了」で、スコアの下には「昨夜はよく眠れたようで」といったコメントと、スコアが上がった理由が言葉で並びます。スコアが出るまでの条件はApple Watchの準備度が「データなし」で表示されない理由に、仕組みはApple Watchの「準備度(レディネス)」とは何かにまとめています。
スコアは0から10のざっくりした段階で出るので、スマートウォッチを初めて使う人や、健康の数字に詳しくない人でも、その日の調子をつかみやすいと感じました。スコアが出てからまだ2日ですが、いまのところ自分の体感とも合っています。

準備度の材料になる睡眠は、iPhoneのヘルスケアアプリで睡眠スコアとして見られます。9月29日の朝は84点で「高い」でした。内訳は睡眠時間が35/50、就寝時刻が30/30、睡眠中断が19/20で、眠っていたのは6時間8分です。睡眠時間が短めだった分が、そのまま点数に出ています。

バイタルアプリは、5つ目の指標が睡眠時間から心拍変動(回復時HRV)に替わりました。Appleは心拍変動を5分おきに測るとしていて、Series 11の24倍の頻度です。9月28日の朝に見た夜間バイタル(前の晩の22時39分から7時51分まで)は、回復時HRVが40ミリ秒で、ほかの指標とあわせて「通常」でした。新しく見られるようになった日中のバイタルも、同じ日に心拍数69、心拍変動27ミリ秒で「通常」です。画面の読み方はApple Watchのバイタルの見方がSeries 12で変わったで紹介しています。

一方で、高血圧パターンの通知は使えません。Series 9以降の旧モデルでは2025年12月から日本でも使えている機能ですが、Series 12ではヘルスケアアプリの「使用不可」の欄に入っています。Appleは、Series 12とUltra 4の高血圧パターンの通知は日本では2027年に利用できるようになる予定としています。睡眠スコア、睡眠時無呼吸の通知、心電図、血中酸素ウェルネス、周期記録といった従来の機能は、Series 12でもそのまま使えます。
運動の機能をチェック

ワークアウトアプリは、ランニング、サイクリング、スイミング、ハイキングなど幅広い運動に対応しています。ランニングではケイデンス、歩幅、接地時間、上下動、ランニングパワーまで記録でき、トレーニングの負荷や心拍数ゾーンの設定もできます。GPSはL1の1周波です(Ultra 4はL1とL5の2周波)。
ワークアウトアプリを開き忘れても、ウォーキングやサイクリングなどで体を動かしはじめると、Apple Watchが動きを感知して記録の開始を知らせてくれます。それまでに動いた分も記録に含めてくれるので、通勤の早歩きや自転車での移動も、記録し忘れにくくなります。手元のSeries 12でも、サイクリングは自動で検知されました。
ランニングを屋外ランニングとして記録すると、フォームの指標に加えて、最大酸素摂取量(VO2max)から推定する心肺機能のレベルも記録され、ヘルスケアアプリで変化を追えます。心肺機能の推定は、屋外のウォーキングやハイキングでも行われます。
音楽をApple Watch本体にダウンロードしておけば、iPhoneを持たずに走りに出ても、Bluetoothイヤホンで音楽を聴きながらランニングできます。
手元のSeries 12では、9月25日に屋外のサイクリングを36分記録しました。距離は4.24km、平均心拍数は86拍/分です。最初の11分ほどは時速15km台で走り、そのあとはゆっくり走ったり止まったりした時間が長かったので、平均速度は時速7.0kmになっています。スプリットごとの心拍数や、心拍数のグラフもこれまでと同じ画面で見られます。

左が今回のSeries 12、右が1年前の2025年9月に以前のApple Watchで記録したサイクリングの心拍数です。並べてみると、グラフの細かさはほとんど変わりません。ワークアウト中は、これまでのモデルも心拍数を細かく測っていたためです。5秒おきの測定で変わるのは、運動していない時間の記録のほうです。
海外では、胸に巻く心拍計と比べて室内サイクリングでほぼ同じ動きをしたという検証も出ていますが、1人が1日試した初期の結果です。詳しくはApple Watch Series 12の心拍は胸ストラップとほぼ同じ動きをしたで紹介しています。
走っている最中に声で励ましてくれるWorkout Buddyは、Cellularモデルなら、iPhoneを持たずに使えるようになりました。ただし、デバイスとSiriの言語を英語かスペイン語にしないと動きません。日本語で使っている限り、Workout Buddyは使えない点に注意してください。手元のGPSモデルでは、Workout Buddyは試していません。
まとめ

Apple Watch Series 12は、見た目も基本の機能もSeries 10とほとんど変わりません。20項目の機能表も同じで、通知もSuicaも睡眠の記録も、これまでのモデルで十分に使えます。新機能の多くは、watchOS 27に更新すれば前のモデルにも入ります。Series 10やSeries 11を使っていて不満がないなら、急いで買い替える理由はありません。
Series 12で新しくなったのは、記録の細かさです。5秒おきの心拍数、5分おきの心拍変動、それをもとにした準備度と日中バイタルは、Series 12とUltra 4だけの機能です。
最近はレビューでPixel WatchやGalaxy Watchなど他社のスマートウォッチもいろいろ着けてきましたが、機能の充実度、画面の見やすさ、操作のしやすさを総合すると、やはりApple Watchがいちばんだと感じます。
Series 8以前のモデルから買い替える時期が来ている人や、SE 3から上のモデルを検討している人で、Apple Watchでいいモデルが欲しいなら、Series 12をおすすめします。前のモデルでどこまで使えるかはSeries 12とUltra 4でしか使えない機能と、旧モデルでも使える機能で確かめられます。
なお、Apple Watchは医療機器ではありません。心拍数や準備度、バイタルは健康管理のための機能で、病気の診断や治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは医師に相談してください。
Source:Apple Watch Series 12(Apple)/Apple Watch Series 12 技術仕様(Apple)/Heart Rate Accuracy Study(Apple・PDF)/MacRumors(充電ケーブル)
画像:Apple、編集部撮影
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